はじめに
Android端末のスペックを眺めるのが趣味の @KentaHarada です。
この記事では、検証に使えそうなAndroid端末10機種を選定してみました。
個人の好みや主観も入っていますが、検証端末選びの参考にして頂ければ幸いです。
※選定した端末は2021年4月の情報をベースにしています。
選定ポイント
選定のポイントは以前書いたこちらの記事にまとめています。
特に重視したのは以下のポイントです。
- 素のAndroid
- 端末シェア
- 価格帯(ハイエンド、ミッドレンジ、エントリーモデル)
- チップセット(Snapdragon、Exynos、Helio、Kirin)
- 最近シェアを伸ばしている中国ベンダー(Oppo, Xiaomi, Huawei)
Android検証端末10選
ハイエンド
1. Pixel 4
Pixel 5も人気がありますが、まだ発売から半年程度でユーザー数も多くないためPixel 4を選定しました。Pixelシリーズは画面サイズが小さめで持ちやすく、高スペックなのに軽いので個人的にも気に入っています。最大の特徴は素のAndroidである点です。そして、ファクトリーイメージが書き込めるため様々なOSバージョンを入れて動作の違いをチェックすることができます。予算が厳しい場合、中古のPixel 3やPixel 3a/4aもおすすめです。
2. Xperia 1
SONYのハイエンド機種です。カメラ、ディスプレイ、オーディオの性能に定評があります。
また、縦長のディスプレイやゲームエンハンサーモード、SONY製品との連携など他社には無い魅力があります。海外でのシェアは高くありませんが、国内では人気のブランドです。
3. Galaxy S10
世界的シェア1位 Samsung のフラッグシップモデルです。
意欲的にAndroidをカスタマイズしており、ホームアプリ等のデザインや操作性も他社と違い一度慣れると使いやすくて離れられない、という声も聞きます。この機種ではSoCは自社開発のExynosではなくQualcommです。個性が強い点が魅力ですが、機種依存問題もちらほら聞くので必ず検証しておきたい端末です。
ミッドレンジ
4. Samsung Galaxy A41
国内ではハイエンド中心だったSamsungですが、最近はミッドレンジ端末も出しています。
この機種のSoCは自社開発のExynosではなくMediaTek製です。SoCが異なると低レイヤーのドライバ等に違いが出てきますので検証しておきたい1台です。
5. SHARP Aquos sense 3 Lite
SHARPはハイエンド〜ミッドレンジを中心に商品を展開しています。
この機種のSoCはQualcomm製でAndroid標準に近い動きをしている印象があります。
(SHARPはAndroid Oneの機種も作っており、そちらから流用しているのかもしれません。)
国内メーカーの高い品質ながら価格はミッドレンジに抑えてあり人気です。
6. Huawei P30 Lite
Huaweiのミッドレンジ端末です。価格やスペックのバランスが絶妙ですごく売れた機種です。
最大の特徴はHuawei傘下のHiSiliconが開発しているSoCのKirinが載っていることです。
Androidを意欲的にカスタマイズしており使い勝手には特徴がありますが、Huawei特有の動作の違いもあるので要注意。
7. Oppo Reno A
ここ数年一気にシェアを伸ばしているOppo。日本市場ではHuaweiにとって変わる勢いです。
ミッドハイのSoCとおサイフケータイ、防水を搭載しているのに価格は控えめなためお買い得感があります。
8. Xiaomi Redmi Note 9s
Oppoと同様にここ最近国内でシェアを伸ばしているXiaomi。
スペックの割に価格が抑えられているため、2台目や3台目用として欲しくなる端末です。
エントリーモデル
9. Samsung Galaxy A7
Samsungの低価格モデルで自社開発のSoc Exynosを搭載しています。
スペックが抑え気味なので動きは若干もたつきますが、ゲーム以外の日常利用では特に問題ありません。
10. ASUS ZenFone Live (L1)
1万円台で入手できるASUSの端末です。SoCはQualcommのエントリーモデル向けチップセットを搭載しています。最近ではめずらしい比較的小さめの液晶(5.5インチ)で持ちやすさと軽さです。低価格とはいえQualcomm製チップが搭載されているため動作は素直な印象です。
まとめ
選定してみて感じたこと
- 国内市場ではハイエンドからミッドレンジにボリュームゾーンがシフトしてきている。
- Android標準の省電力機能は普及してきたものの各社独自のバッテリー省電力機能がまだ入っている。
- バックグラウンドで動くタイプのアプリは省電力機能による影響がないか検証が必要。
- ゲームに特化したモードを用意するメーカーが増えている
- ゲーム特化モードによってバックグラウンドで動くアプリに影響がないか検証が必要。
- 米国の制裁の影響により、Huawei端末の存在感はなくなっていく可能性がある。
- Huaweiに変わって、他の中国メーカーが台頭してきている(Oppo、Xiaomiなど)
- とはいえ国内メーカーもまだまだ健在で頼もしい(SONY、SHARP、富士通、京セラ)