はじめに
みなさんの会社や組織では1on1は実施していますか?
導入をされているところも多いかと思いますが、相手(上司や部下または同僚)が非エンジニアであるパターンもあるかと思います。
今回は非エンジニアとの1on1について、うまく機能させるには?という観点で記事を書いてみたいと思います。
ちなみに私は非エンジニアの立場として10年以上、色々な職種の方たちと1on1を毎週やっています。(対エンジニア、対デザイナー、対ビジネスサイド)
非エンジニアとの1on1のコツ
目次
知っておいて欲しい専門用語はあえて使う
相手が非エンジニアの場合、エンジニア同士で使うような専門用語が通じない時ってありますよね?
その場合基本的には分かるような言葉で会話することが望ましいのですが、「相手に知っておいて欲しい場合」についてはあえて会話の中で使うことをおすすめします。
1on1を実施しているということは、前提としてその人同士が理解を深めること、関係性を構築することが組織にとってプラスになるということだと思います。
例えば「オンプレ」という単語を使わずに「サーバやDBを自社内で構築運用すること」と伝えてあげることは丁寧ですが、相手はずっとその単語を知らないままになるかもしれません。
オンプレの意味はさすがに知っておいてくれよ・・・という話は置いておいて、一緒に仕事をするにあたって相手に知っておいて欲しい言葉は、あえて使う意識を持つことをおすすめします。
相手も子供では無いので、知らなかったら調べるかあなたに聞くかすると思います。
それもせずに知ったかぶりをするような相手であれば、それはまた別の話になってきます。
0か1かで話しすぎない
これはエンジニアとビジネスサイドで話す時に起こりがちな話です。(あくまで私の経験上です)
業務の特性上、エンジニアよりもビジネスサイドの方がいわゆるゆらぎがあることが多いです。
例えばある技術的な仕様の話をしている時に、ビジネスサイドの相手から「これって出来ますか?」と聞かれたとします。
相手が言う要件を100%実現するのが難しい場合に「無理ですね」と答えたとします。
この時、ビジネスサイドの人間は「だいたいこのような状態になっていれば良い」と想像していることが多い(あくまでエンジニアの思考と比較して)のですが、エンジニアの立場からすると色々な要素を考えて整合性を含めて判断出来てしまうので、結果「無理」という結論が出てしまいます。
こういう場合、エンジニアとしては「そのままでは実現出来ないけど、こうすれば目的は達成出来るかもしれない」という視点でぜひ話してみることをおすすめします。
そうすることによって、より生産的な話が出来るかもしれません。
相手の言葉に置き換える
最初の話と一部矛盾をしてしまいますが、概念的な話をする際にはこれをおすすめします。
例えば、masterブランチにmergeする作業の重要さを営業のメンバーに伝えるとき。
- 長い間準備してきた超重要なクライアント相手に商談をするようなもの。
みたいな例えを用いるとイメージが掴みやすくなります。
そうすると営業のメンバーは
「そんな重要な仕事であればもちろん提案資料はみんなの事前チェックが必要だ(レビュー)」
「プレゼン担当は入念にロープレして様々な反応やストーリーを準備しないと(テスト)」
このように自分たちの仕事に置き換えることが出来るので、温度感をより共有しやすくなると思います。
相手の専門領域に興味を持つ
異なる職種間でのコミュニケーションで一番重要かもしれません。
もしあなたが非エンジニアに対して「エンジニアに関することに全く興味を持ってくれない」と思っていたら、まず相手に興味を持つことをおすすめします。
本当に初歩的な質問でも何でも良いので相手の領域について聞いてみることをおすすめします。
最後に
非エンジニアと仕事を進める際に関する記事も書いてますのでご興味あればぜひ御覧ください。