背景&目的
以前はFirebase × FlutterFlowでアプリ開発を行っており、バックエンドインフラは主にGCP(Firebase・Cloud Run・CloudScheduler等)を使っていました。
しかし、NoSQLだとサービス規模の肥大化に伴い、使われていないフィールドが溜まってしまうことや、マーケターがSQLでの分析を行いづらいことからFirebase→Supabaseへの移行を検討しています。
そこで、今回はSupabaseでCloud Runのようなバックエンド構築を行う手順をまとめました。
今回はSupabase CLIをPCのローカル環境にインストールするまでの手順を解説します。
1.ローカル開発環境の構築
Supabase CLIをPCにインストール→開発→デプロイの流れで解説します。
Supabase CLIをPCにインストール
現在(2024/6月時点)Supabase CLIにはインストーラーが存在しないため、PowerShell(Windows)もしくはターミナル(Mac)を使用してインストールを行います。また、Windowsの場合はScoopというパッケージ管理ツールを経由してインストールを行う必要があります。
また、Windowsの場合はMacのhome brewのように最初からパッケージ管理ツールがインストールされているわけではないので、scoopのインストールが必要になります。
1.Scoopをインストールする(Windowsのみ) - Macの方はスキップしてください
まず、以下のコマンドを実行する。
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -scope CurrentUser
上記を実行すると以下の様に聞かれるので、yと入力してEnter
Execution Policy Change
The execution policy helps protect you from scripts that you do not trust. Changing the execution policy might expose you to the security risks described in the
about_Execution_Policies help topic at https:/go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170.
Do you want to change the execution policy?
[Y] Yes [A] Yes to All [N] No [L] No to All [S] Suspend [?] Help (default is "N"): Y
次に以下のコマンドを実行する
invoke-Expression (New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://get.scoop.sh')
以上でScoopのインストールが完了します。
'scoop' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
上記のようなエラーが出てしまった方は【コントロールパネル】→右上のサーチバーに"環境変数"と入力し、【システム環境変数の編集】→【詳細設定タブの環境変数をタップ】→ユーザーの環境変数のPATHに「C:\Windows\system32」を追加しましょう。
2.Supabase CLIをインストールする
Supabase公式ドキュメント(https://supabase.com/docs/guides/cli/getting-started?queryGroups=platform&platform=windows) に従い、Supabase CLiをインストールしましょう。
・Windowsの場合
まず、以下のコマンドを実行します
scoop bucket add supabase https://github.com/supabase/scoop-bucket.git
次に、以下のコマンドを実行します。
scoop install supabase
・Macの場合
まず、以下のコマンドを実行します
brew install supabase/tap/supabase
次に、以下のコマンドを実行します。
brew upgrade supabase
以上でSupabase CLIのインストールが完了します。