目的
Linux上で機械学習をするために,JupyterLabを使って開発できる状態にしたい.
ただし,将来的にPythonのバージョンを変える必要があるかもしれない,環境を汚したくないため,pyenv と venv を用いた環境構築を行い,開発できる状態にする.
前提条件
gitがインストールされている.
手順
開発できる状態にするまでの手順を示す.
- pyenvの環境構築
- venvの作成・有効化
- JupyterLabの環境構築
pyenvの環境構築
git から pyenv をインストールする.
$ git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv
環境変数を設定し,Linuxサーバ起動時にpyenvが起動されるように設定する.
$ echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'eval "$(pyenv init --path)"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bash_profile
$ source ~/.bash_profile
pyenvを使って,Pythonの特定バージョンをインストールする.
本記事では,Python 3.11.0 をインストールする.
pyenv install 3.11.0
インストールしたPythonを実行する.
サーバ全体に適応したい場合はglobalを使用する.
$ pyenv global 3.11.0
特定のディレクトリにのみ適応したい場合は,そのディレクトリに移動し,localを使用する.
$ pyenv local 3.11.0
ここまでの作業で,Linuxサーバ上に,任意のバージョンのPythonが実行できるようになった.
venvの作成・有効化
JupyterLabで開発したいディレクトリに移動し,.venvを作成,有効化する.
.venv 以外のディレクトリ名に設定も可能だが,.venv,venvとすることが多い.
$ python -m venv .venv
$ source .venv/bin/activate
ここまでの作業で,仮想環境を作成・有効化できるようになった.
インストールしたいパッケージがある場合は,有効化した状態で,pip install でインストールすればよい.
JupyterLabの環境構築
JupyterLabをインストールし,起動する.
JupyterLabが立ち上がったら,開発できる状態になる.
ただし,リモートアクセスしたい等,何か設定したいことがある場合は,.jupyterディレクトリを作成し,設定ファイルを編集必要がある.以下の記事が参考になる.
Jupyter Lab事始め
$ pip install jupyterlab
$ jupyter lab
2回目以降に開発できる状態にするまでの手順
2回目以降に開発できる状態にするまでの手順を示す.
- Linuxサーバを起動する.
- 開発したいディレクトリに移動し,venvを有効化する.
- JupyterLabを起動する