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「ゆとりの法則 - 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解」感想

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ゆとりの法則 - 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解
トム・デマルコ (著)

何年ぶりだが分からないけど再読してみたので、感想等記載してみます

イブの様になりたい

天地創造においてイブは、好奇心、勇気、剛胆さをもって、禁じられた「善悪を知る木の実」を食べてしまう。
でも、それによって、自分自身の成長を狭い枠の中にとどめることなく、前に進んでいく。
僕もイブの様に、勇気をもって前に進んでいきたいし、
周りや部下にイブの様な逸材がいれば、その人と共に前に進んでいく勇気を持ちたいと思う。

でも、これが思いのほか難しい。
自分の属する組織に不満がある場合、その組織を少しずつでも変革していくか、自分がそこから去るかしかないが、
変革を望まない、その場所に安住した組織では、どうすれば良いのだろう?
(僕は去ることを選んでしまったが)
少なくとも、将来、僕が変革を邪魔する側にならなようには気を付けたい

ゆとりを持つということ

管理者は、自分と部下の業務時間を、タスクで埋める誘惑に勝たないとならないのです。

業務時間をタスクで埋めてしまえば、
難しいことを考える必要が無くなるし、
仕事をした気になれるし、
周りから見ても仕事をしているように見えるので
非常に楽だし、安心なのです。

でも、そうしてしまえば、組織全体が改善するためのゆとりを失うのです。
ゆとりが有るから、やり方を変えることを考え、試すことが出来るのです。

特に管理者は、組織がどこに向かうのか、どこにマンパワーをかけ
何を変えていくのかを考えるのが仕事なわけで、
これは苦しい仕事ですし、失敗する可能性もあるし、評価が下がる可能性もあるわけです。
でも、ここから逃げてはいけないわけです。

もちろんメンバーも一緒で、上司からとにかくタスクを割り当ててもらって、
無心にこなしていけば楽なのです。

でも、組織全体からゆとりが無くなると、結局は組織全体が硬直してしまい、
変化に適応できなくなるわけです。
そして、そこからイブはいなくなってしまうのです。

リスターの法則

「人間は時間的なプレッシャーをいくらかけられても、速くは考えられない」
ティム・リスター

言われてみれば当たり前なわけですが、ゆとりを失った職場ではこの当たり前の感覚が失われていたと思います。
常に忘れないように気を付けましょう。

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