やってみた理由
- 前々から、建物内に既設されているwifi通信を利用して防犯センサー関係の専用有線ケーブルを無線化できないか興味があった。
- 値段的にEchoFlexとモーションセンサ両方購入しても比較的安いと思うし、個人レベルの実験も簡単にできそう。
- 自分がかかわる仕事にIotとかクラウドとかがまだないので、これをなんかで足掛かりにしたい。
- 前々から興味があったが、勤務先では最近サポート業務がメインになって来て時間が取れなかったが、お正月が少し時間が取れそうだったから。
- 等々、安価で個人レベルでもできるなど、いろいろとワクワクしています(^^;
使用機材一覧
実験前の疑問
- モーションセンサでどんなことができるのか?
- アマゾンで買ったAC100Vのスマートプラグと組合せ可能?
- 設定方法は簡単か?
- センサ検知時の出力アクションのデバイスは複数組合せたりできるのか?
- echoやデバイスとのクラウド上での動作スピードは速いのか?
- アマゾンで買った中華製のwifiリレー基板も組合せ可能か?
実験結果
- 色々とできることがわかった。
- もちろんできる
- 簡単。ほぼalexaアプリですべての設定が完結できるのがシンプルで良い。
- できる。自分のalexaアプリのアカウントのスマホへの通知もできる。
- 速い。
- できなかった。しかし、eWeLinkというスマートスキルがある。しかし作成したアカウントがリンクできない現象が発生。
利点
- 無線特有の心配事である通信距離(小電力なら100メートル)や遮蔽物対策などを気にする必要がない。ネットに繋がってしまえば、どんな場所に設置してもリンクできる。
- ほぼalexaアプリですべての設定が完結できるのがシンプルで良い。
- クラウド側が複雑な処理を全部やってくれる。ネットにさえ繋がれば良いので、TCP/IP特有のIPアドレスとかサブネット空間などを気にする必要がない。
- 実際の取り付け作業はとても快適。クラウド技術とかを意識させることはほとんどない。
- みんな大好きwifiなので、使い方がすぐイメージしやすい。
心配な点
- セキュリティの関係上、設置先の現場のwifiに簡単に接続させてくれるという環境がまだ少ない。
- 多少、宅内の信号を一旦宅外のクラウドサーバーに出力して、再度宅内に入れるというような信号のやり取りが不可解との批判もある。
- クラウドサーバを介した通信になるため、その分の課金や制限が発生するのかが心配。
- 今までは電話回線とかネット通信とかの通信回線はリッチなモノというイメージがあった。なので、センサーの信号を親の防犯装置に集合させるという方法が一般的だったけど、ネットがwifiなどで宅内どこでも使用できるような環境になってきたり、センサー自体がネットに繋がりはじめているので、親機とか送信機の存在意義が問われるかも(^^;怖い。まさにIot時代ですね。
- echoflexとスマートプラグ間のリンクが正常かどうかの断線監視機能なんかがあると、さらに信頼が向上するような気がする。
- 停電対策用の内蔵バッテリーなどが無いので、そこをカバーしなければいけない場合どうしようかなと思う。3・11の時に計画停電ってありましたよね・・・。
- 3・11のような大規模災害の場合に不安がある。でも、3・11の時まともに通信できたのはskypeとかネットの方だったし、未知数ですね・・・
- このechoで使用できるモーションセンサ製品が現在これしか無いこと。もっといろんなメーカーから同じ方法で使用できる製品が出て欲しい。例えば、ネットワークカメラのAI画像認識によるセンサ検知機能をスマートスキルとして同じように使えたりしないかなぁ・・・
やってみた感想
- wifiが既設で相乗りしても問題がなければ、かなり使えそうと感じた。
- ほとんど誰でも簡単に、素早くできると思う。
- クラウド側で信号処理を一括してやってくれるという利点から、ネットにさえつなげばほぼそれで作業も完了というくらい簡単。
- クラウドなので、DHCPサーバからインターネット通信できるIPが割り振られている状態ならば、複数のローカルネットワークのブリッチが必要だとかを気にしなくてよい。
- 単純なON/OFFだけの動作を送る装置としては十分なシステムだと思った。
- いちいち有線を敷設する作業コストを考えたら運用面でも保守面でも、安心・安全だと思う。
- 詳細な設定や動作確認をスマホでできてしまう使い勝手が素晴らしい。
- クラウドとかIotとか様々なシステムで磨き上げられてるからこそ実現できているユーザーフレンドリーなシステムになってるんだと思う。この効率的な設置作業から今後一気に広まるのではと期待する。
- 自分も独自仕様のプロトコルの無線システム開発に携わった端くれとして、素晴らしいシステムだと思う。AWSみたいなライブラリ化されたようなクラウドシステムの導入を嫌う開発現場もあるが、いろいろなコスト面を考慮するば、導入せざるおえないと思う。
- 独自仕様の無線システムは独自の無線システムでもあったので、wifiに繋がる端末のような他のメーカー製品との連携などの考えは一切ない(10年くらい前)やはりクラウドとかIot時代だなと感じた。また、100~200メートル程度の通信距離を出すことが優先課題となっていて、ユーザーフレンドリーな設定方法などがほぼ皆無の状態だったためお客さんから嫌われた。技術屋的にはそこへの配慮が難しい時代だったと思う。いろいろと考えさせられた(^^;
- こういうの自分でも作ってみたい。
- 多少、宅内の信号を一旦宅外のクラウドサーバーに出力して、再度宅内に入れるというような不可解な信号のやり取りをさせるのかと批判もあったが、もし制限とかないのであれば、そんな複雑なやり取りを感じさせない快適なシステムだと思った。
実際の作業動画
EchoFlexのモーションセンサーをお正月休みにやってみました。(その3)(360°動画)
