はじめに
GitHubリンク
https://github.com/KengoTanaka-BIM/ViewSheetPairing/tree/main
Revit での図面作成業務で、「複数のビューを複数のシートに手作業で配置する」という作業は意外と時間がかかります。
特に大量のビューを配置する場合、既製品のアドインでは対応できないケースが多く、ひたすらドラッグ&ドロップを繰り返すことになりがちです。
そこで作ったのが ViewSheetPairingForm アドインです。
このアドインは、左側にビュー、右側にシートを並べて、同じ行のペアを一括でシートに配置できる という、既製品にはない機能を持っています。
主な機能
- 複数のビューとシートのペアをまとめて配置
- シート中央に自動でビューを配置
- 配置できない場合は警告を表示
- GUI でペアを自由に追加・編集可能
- 配置作業の時間を大幅に削減
実務での活用例
例えば、設備図の実施設計フェーズで以下のような場面があります:
- 配管・ダクト・機器のビューを設計シートに配置する
- 部屋ごと・階ごとにビューを整理してシートに並べる
- 図面チェックのため、前回版と同じビューを別シートにコピーしたい
従来は手作業でビューをドラッグ&ドロップしていた作業を、このアドインを使えば一括で配置できる ので、作業時間を大幅に短縮できます。
将来の拡張構想
現在は手動でビューとシートを選択する形ですが、今後は以下のような便利機能の追加を考えています:
- ビューとシートの自動ペアリング提案
- 配置位置の微調整や複数シートへの同時コピー
- 大量シート・大量ビューにも対応した効率的な操作
- ログ出力による配置履歴の管理
これにより、大規模プロジェクトでの図面作業がほぼ自動化できるようになるイメージです。
インストール方法
- GitHub からリポジトリをクローンまたはダウンロード
-
ViewSheetPairingForm.dll
を Revit の Addins フォルダに配置 -
.addin
ファイルを作成して読み込み
詳しくはリポジトリの README.md を参照してください。
おわりに
このアドインはまだ開発初期段階ですが、既製品にはない機能を持っており、拡張性が高い実務上の手間を大幅に減らすことができるツールです。
興味のある方は GitHub でコードを確認し、改善提案やコラボも大歓迎です。