【Ruby】特異メソッドはあるオブジェクトだけが持つメソッドである

特異メソッドとは特定のオブジェクト一つだけが持つメソッドのこと。

class Dog
  def bark
    "Woof!"
  end
end

# 2つのインスタンスを作成
dog1 = Dog.new
dog2 = Dog.new

# dog1にだけ特異メソッドを定義
def dog1.jump
  "Jump high!"
end

# 実行結果
dog1.bark  # => "Woof!"
dog2.bark  # => "Woof!"
dog1.jump  # => "Jump high!"
dog2.jump  # => NoMethodError (未定義のメソッド)

以下のような実装も特異メソッド。

class Dog
  def self.species
    "Canine"
  end
end

# 実行してみると
Dog.species        # => "Canine" （クラスメソッドとして実行可能）
dog = Dog.new
dog.species        # => NoMethodError （インスタンスからは実行できない）

この実装では、Dogのインスタンスがすべてspeciesを実行できるため、特異メソッドではないように見えるが、クラスメソッドはクラスオブジェクトの特異メソッドとして定義されるからこれらも特異メソッドと捉えることができる。