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EC2へのSSH接続の際に聞かれる質問の意味

Last updated at Posted at 2025-01-05
ssh -i "<SECRET>.pem" ec2-user@<INSTANCE-ID>.compute.amazonaws.com
The authenticity of host '<INSTANCE-ID>.compute.amazonaws.com (<IP-ADDRESS>)' can't be established.
ED25519 key fingerprint is SHA256:<FINGERPRINT>.
This key is not known by any other names.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])? 

この質問に安易に「yes」と答えていませんか?

これから、この警告メッセージの意味と、確認せずに「yes」と回答することのセキュリティリスクについて解説します。

まず、この警告の意味について説明します。

これはSSHのホスト認証に関する警告メッセージです。

ホスト認証とは、接続しようとしているサーバーが正当なサーバーであることを確認するためのセキュリティメカニズムです。

このメッセージを適切に検証するためには、接続先サーバーの管理者に連絡を取るか、直接サーバーにアクセスして、サーバーの公開鍵フィンガープリントを確認する必要があります。

Linuxシステムでは、SSHのホスト鍵は/etc/sshディレクトリに保存されています。

標準的なLinuxサーバーには以下のようなSSH関連ファイルが存在します:

ls /etc/ssh
moduli  ssh_config  ssh_config.d  ssh_host_ecdsa_key  ssh_host_ecdsa_key.pub  ssh_host_ed25519_key  ssh_host_ed25519_key.pub  sshd_config  sshd_config.d

EC2インスタンスでは、2種類のキーペアが作成されました。これは、SSHクライアントとの互換性確保のためです。

  • ED25519: 最新の高速で安全な暗号化アルゴリズム。多くの現代のSSHクライアントでサポート
  • ECDSA: より広く普及している従来のアルゴリズム。互換性のために維持

サーバー側でED25519公開鍵のフィンガープリントを確認するには:

$ ssh-keygen -l -f /etc/ssh/ssh_host_ed25519_key.pub
256 SHA256:<FINGERPRINT> <HOSTNAME> (ED25519)

このフィンガープリントが、SSHクライアントが表示したものと一致することを確認します。

検証をスキップすることのリスク

ホスト認証を適切に行わない場合、中間者攻撃(Man-in-the-Middle attack)の危険性があります。

中間者攻撃の一般的な手順:

  1. 攻撃者がDNSポイズニングなどの手法で、正規サーバーへの通信を攻撃者のサーバーに誘導
  2. 初回接続時やknown_hostsが削除されている場合、適切なホスト認証なしでは不正なサーバーとの接続が確立される可能性がある

補足情報

/etcディレクトリは、Linuxシステムのグローバルな設定ファイルを格納する標準ディレクトリです。これはFilesystem Hierarchy Standard (FHS)で定められています。

SHA256は暗号学的ハッシュ関数の一種で、入力データを256ビットの固定長出力に変換します。同じ入力に対して常に同じハッシュ値が生成されます。

参考文献

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