Stripe API の charges->all メソッドのデフォルトで表示件数が100件までに制限されている点について
問題点
stripeの決済の履歴と、バッチ処理で同期させようと思った時に、100件まで取得できていなかったため、整合性がマッチしなくなった。
理由
StripeのAPIで取得できるデータ件数の制限
Stripe APIを使用する際、charges->all()メソッドはデフォルトで100件しかデータを返しません。例えば、次のコードでは最大1000件まで取得しようとしていますが、実際には最初の100件しか返されません。
stripeは性質の都合上、どうやら
require_once(__DIR__ . '/stripe-php/init.php');
$stripe = new \Stripe\StripeClient('sk_test_****');
$charges = $stripe->charges->all([
'limit' => 1000,
]);
var_dump($charges);
としても、100件がデフォルトでは最大値となる。
おそらくサーバーへの負荷などを考慮したものなのでしょう。
このため、101件目以降のデータが取得できずに、整合性のアンマッチが発生しました。
解決策:autoPagingIterator()を使用する
Stripe APIは、結果が複数ページに分かれている場合があります。
そのため、autoPagingIterator()を使うことで、ページネーションを考慮した繰り返し処理を行い、すべてのデータを取得することにした。
この方法を使うことで、100件以上のデータも取得できるようになります。
以下が改善されたコードです。
require_once(__DIR__ . '/stripe-php/init.php');
// Stripeのクライアントを初期化
$stripe = new \Stripe\StripeClient('sk_test_***');
// chargesのすべてのデータを取得(ページネーション対応)
$charges = $stripe->charges->all([
'limit' => 3, // 取得する最大件数の制限(例:3件)
]);
// autoPagingIteratorを使って、すべてのページを自動的に取得
foreach ($charges->autoPagingIterator() as $charges) {
var_dump($charges);
}
詳細な解説
$stripe->charges->all(): このメソッドは、指定されたパラメータに基づいてクレジットカードの課金情報を取得します。通常、1回のリクエストで最大100件まで返されます。
autoPagingIterator(): autoPagingIterator()は、Stripe APIから取得したデータが複数ページに分かれている場合に便利です。
このメソッドは、ページごとに次のデータを自動的に取得し、繰り返し処理を行います。これにより、limitで指定した件数を超えてすべてのデータを効率よく取得できます。
データ件数の制限: limitパラメータは、1回のAPIリクエストで返すデータの最大件数を指定します。
例えば、'limit' => 3とすると、最初の3件のみを取得します。autoPagingIterator()を使用することで、次ページがあれば、さらに続けて取得することができます。
このプログラムを実行した場合に、10,000件など件数が多い場合は、サーバーにも負荷がかかりますので、くれぐれもご利用の際はご注意ください。
まとめ
デフォルトの制限: charges->all()メソッドは最大100件しか取得しませんが、limitを指定することで取得件数を変更できます。
ページネーション: autoPagingIterator()を使うことで、すべてのページからデータを取得できます。
効率的なデータ取得: autoPagingIterator()を使えば、手動でページネーションを管理することなく、全データを一度に取得できます。
この方法を使用することで、より効率的にStripe APIを活用でき、必要なデータを漏れなく取得することができます。