以下の記事では、Intel Macbookでは使えないコマンドが記載されていたため、Intel Macbookでも叩けるコマンドで同じことを再現します。
Mac OS Xでは通常、スワップ領域の管理はシステムに任されていますが、特定の状況下で手動でスワップ領域を拡張する必要がある場合があります。以下の手順では、fallocate
コマンドが利用できない場合の代替方法として dd
コマンドを使用しています。
ステップ1: スワップファイルの作成
- ターミナルを開き、以下のコマンドを実行して10GBのスワップファイルを作成します。
sudo dd if=/dev/zero of=/var/swapfile bs=1m count=10240
-
if=/dev/zero
: 0で埋められたデータを提供する特殊ファイル。 -
of=/var/swapfile
: 作成するスワップファイルのパス。 -
bs=1m
: ブロックサイズを1MBに設定。 -
count=10240
: 10GBのファイルを作成するために10240ブロックをコピー。
-
ステップ2: スワップファイルのアクセス権限設定
- スワップファイルのアクセス権限を設定します。
これにより、ファイルは所有者にのみ読み書き可能になります。
sudo chmod 600 /var/swapfile
ステップ3: スワップファイルの初期化
- 作成したスワップファイルをスワップ領域として初期化します。
sudo mkswap /var/swapfile
ステップ4: スワップ領域の有効化
- 新しいスワップ領域を有効にします。
sudo swapon /var/swapfile
ステップ5: 永続化の設定
-
/etc/fstab
ファイルを編集して変更を永続化します。ファイルの末尾に以下の行を追加します。sudo nano /etc/fstab
nanoを使用している場合は、Ctrl + Xを押し、Yを入力し、エンターキーを押して保存します。/var/swapfile none swap sw 0 0
ステップ6: スワップ領域の確認
- スワップ領域が正しく追加されたことを確認します。
swapon --show
注意点
- Mac OS Xでは、スワップ領域の手動設定は一般的ではありません。システムによる自動管理が推奨されています。
- この手順は、ファイルシステムやOSのバージョンによっては適切でない場合があります。変更を行う前には十分なバックアップを取ることをお勧めします。
この記事が、Intel Macbook Proでスワップ領域を拡張する方法についての理解を深めるのに役立つことを願っています。