Pythonの数値型と数値演算子

Pythonでは、数値を扱う際に様々な数値型と演算子を使用します。それぞれの型や演算子の使い方を理解することで、数値計算がより簡単になります。

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1. 数値型（Numeric Types）

Pythonで使用できる主な数値型は以下の3種類です。

1. 整数型 (int)

   • 小数点を持たない数値を扱います。
   • 例: 10, -5, 0
   例

   print(type(10))  # <class 'int'>
   

2. 浮動小数点型 (float)

   • 小数点を持つ数値を扱います。
   • 例: 3.14, -0.001, 0.0
   例

   print(type(3.14))  # <class 'float'>
   

3. 複素数型 (complex)

   • 実部と虚部を持つ数値を扱います。
   • 例: 3 + 5j, -2j
   例

   print(type(1 + 2j))  # <class 'complex'>
   

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2. 数値演算子（Operators）

Pythonでは、数値に対して様々な演算を行うことができます。以下は主な演算子のリストです。

1. 四則演算

• + : 加算
• - : 減算
• * : 乗算
• / : 除算（結果は常に float 型）

例

a = 10
b = 5
print(a + b)  # 15
print(a - b)  # 5
print(a * b)  # 50
print(a / b)  # 2.0

2. 剰余（Modulus）

• % : 割り算の余りを返します。

例

print(14 % 3)  # 2

3. 切り捨て除算（Floor Division）

• // : 小数点以下を切り捨てた整数部分を返します。

例

print(14 // 3)  # 4

4. べき乗（Exponentiation）

• ** : 指定した数をべき乗します。

例

print(2 ** 3)  # 8

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3. 特徴的な計算のルール

1. 整数 (int) と浮動小数点 (float) の計算

   • int 型と float 型の計算結果は常に float 型になります。
   • 例: 10 + 0.5 → 10.5（float 型）
   例

   a = 5
   b = 2.0
   print(a + b)  # 7.0
   

2. 優先順位

   • 演算子には計算の優先順位があります。
     • 例: *（乗算）や /（除算）は +（加算）や -（減算）よりも優先されます。
   • 必要に応じて括弧 () を使うと、計算順序を明示できます。
   例

   print(5 + 2 * 3)  # 11
   print((5 + 2) * 3)  # 21
   

3. 負の数の切り捨て除算

   • 負の数の場合、切り捨ては「小さい方向」に丸めます。
     • 例: -7 // 3 → -3

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4. 複合代入演算子（Augmented Assignment）

複合代入演算子を使うことで、計算と代入を同時に行えます。

主な複合代入演算子

1. += : 加算して代入
2. -= : 減算して代入
3. *= : 乗算して代入
4. /= : 除算して代入（float 型を返す）
5. //= : 切り捨て除算して代入
6. %= : 剰余を計算して代入
7. **= : べき乗を計算して代入

例

例

x = 10
x += 5  # x = x + 5
print(x)  # 15

x *= 2  # x = x * 2
print(x)  # 30

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5. 応用例: 偶数・奇数判定

剰余演算子 % を使って、数値が偶数か奇数かを判定できます。

例

number = 10
if number % 2 == 0:
    print("偶数です")
else:
    print("奇数です")

出力

偶数です

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6. まとめ

• Pythonでは、数値型は主に int、float、complex の3種類があります。
• 数値演算子を使うと、加算、減算、乗算、除算などの計算が簡単に行えます。
• 優先順位や型変換のルールを理解しておくと、複雑な計算を正確に扱えます。

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