Pythonのコメントの書き方
コメントは、コードの内容を説明したり、なぜそのコードを書いたのかを補足するために使用します。Pythonではシンプルな記述方法でコメントを追加することができます。
1. コメントの書き方
- Pythonでは、
#
を使って1行コメントを書きます。 - コメントは実行されないため、コードの説明やメモとして使えます。
例
# これはコメントです
print("Hello, World!") # この行もコメントとして説明を追加
出力
Hello, World!
2. コメントを書くときのショートカット
- VSCodeでは、⌘ + / を使って選択したコードを一瞬でコメントアウトできます。
- ショートカットを使うことで、複数行のコメントも効率よく追加・解除できます。
3. 実際の開発でコメントを書く場面
1. なぜそのコードを書いたのか説明する場合
- 特定の処理の意図や目的を記述する。
例
# この変数は商品の在庫数を保持する
stock_count = 100
2. わかりにくい処理を補足する場合
- 複雑なロジックや、第三者が理解しづらいコードに補足を記述する。
例
# リスト内包表記を使用して、偶数だけを抽出する
even_numbers = [x for x in range(10) if x % 2 == 0]
3. 一時的にコードを無効化する場合
- テストやデバッグのため、一部のコードをコメントアウトする。
例
# print("This line is commented out")
print("This line will run")
4. コメントを書くときの注意点
1. 必要な場合にのみコメントを書く
- わかりやすいコードを書くことを優先し、必要最小限のコメントにとどめる。
悪い例
x = 10 # xに10を代入する
- 上記のようにコメントが不要な場合は書かないようにする。
2. 読みやすいコメントを書く
- 長すぎるコメントや曖昧な説明は避け、簡潔かつ明確に記述する。
5. コメントを書くべきコードの例
-
プロジェクトの規模が大きくなる場合
- 他の開発者がコードを読んだときに、意図がわかるように補足する。
例
# クライアントから要求されたレポートデータを生成する
def generate_report(data):
# データをフィルタリングして、必要な情報だけを抽出する
filtered_data = [item for item in data if item["active"]]
return filtered_data
-
未来の自分へのメモとして
- なぜこのアプローチを取ったのか記録しておく。
例
# このロジックはAPIの古い仕様に対応するために必要
response = legacy_api_call()
6. コメントが不要になる工夫
- コメントを減らすために、コード自体をわかりやすく書く。
- 変数名や関数名を適切に命名することで、コメントの必要性を最小限にする。
コメント不要の例
# 悪い例
x = 10 # 価格を表す
# 良い例
price = 10
7. まとめ
- コメントは「コードを補足する説明」として非常に重要です。
- ただし、コメントに頼りすぎず、コード自体をわかりやすく書くことを心がけましょう。
- ショートカット(例: ⌘ + /)を活用すると、効率よくコメントを追加できます。