LoginSignup
13
11

More than 5 years have passed since last update.

誰でもできる!VSTSとSlackの超簡単な連携方法

Last updated at Posted at 2016-12-10

Visual Studio Advent Calendar 2016 10日目の記事です。

この記事では、Visual Studio Team Services(VSTS)とSlackの超簡単な連携方法について、超簡単に説明していきたいと思います。

バージョン管理には、皆大好きGitではなく、Team Foundation Version Control(TFVC)を使用します。
私自身、Git(というかGitHub)派なのですが、仕事ではTFVCを使用しています。
Microsoft謹製ということもあり、結構便利な機能があるのですが、イマイチ普及していない感が強いです。
その為、日本語の情報がそれほど多くないので、少しでも誰かの助けになればという思いと、自身の備忘録も兼ねて、今回はTFVCを使い、説明していきます。
Gitで管理したい場合は、2日目担当の @ohke さんの記事をご覧ください。
Visual Studio Team Servicesでチームプロジェクトをスタートする

文章力にあまり自信が無いので、超雑な説明になるかもしれませんが、超余裕で見逃してください。

前提

  • Microsoftアカウントを取得している。
  • Slackのチームを作成している。
  • Visual Studioを使用している。

環境

  • Windows7 64bit
  • Visual Studio 2015 Community

※Visual Studio 2013でも同様の手順で設定できます。

最終目的

本記事の最終目的は、ソースコードの変更をチェックインした際に、その旨をSlackへ通知することです。
他にも色々設定できるのですが、この記事を最後まで読んで頂ければ、応用でなんとかなるはずなので、個人的に一番利便性を感じた「チェックイン通知」をご紹介します。

手順

VSTSにチームプロジェクトを作成する

VSTSにログインして、新規プロジェクトを作ります。
create_pj.png

「Project name」に任意の名前を入力(本記事ではDemoとします)
「Version control」は、恐らくデフォルトでGitになっていると思うので、TFVCに変更してください(MSもGitを推奨しているのでしょうか...)
create_pj_dialog.png

「Create project」をクリックすると、プロジェクトが作成されます。
場合によっては少し時間がかかりますが、正常に作成されると、以下のようなダイアログが表示されます。

create_pj_dialog2.png

「Navigate to project」をクリックして、ポータル画面を開きます。
web_portal1.png
何をそんなに歓迎されているのかはわかりませんが、このダイアログは無視して構いません。

「Open in Visual Studio」をクリックして、Visual Studioを起動します。
web_portal2.png

VSでプロジェクトを作成する

上記手順でVisual Studioを起動すると、VSTSで作成したチームプロジェクトに紐付いた状態になっていると思います。
ご自分の環境に合わせて、必要であればマップするパスを変更してください。
vs1.png
問題なければ「マップと取得」をクリックしてください。

正常に完了したら、ソリューションを新規作成します。
vs2.png

適当なアプリを作成します。
「ソース管理に追加」にチェックが付いていることを確認して「OK」をクリック
vs3.png

プロジェクトをチェックイン

「チームエクスプローラー」→「保留中の変更」をクリック
作成したプロジェクトをVSTSにチェックインします...

その前に

Gitではコミットする際に、コメントの記載は必須ですが、TFVCでのチェックインは必須ではありません。
コメントをせずにチェックインしてしまう(されてしまう)と、後から履歴を見たときに非常に困るので、コメントの記載を必須に設定します。
「チームエクスプローラー」→「設定」→「ソース管理」をクリック
vs4.png

「ソース管理の設定」ダイアログの「チェックインポリシー」タブを選択し、「追加」ボタンから、「変更セットのコメント ポリシー」を選択して「OK」をクリック
vs5.png
必要に応じて、その他のポリシーも設定してください。

チェックインポリシーを設定すると、「保留中の変更」でコメントの記載を求められるようになります。
vs6.png
ただし、「オーバーライド警告」をクリックして、「オーバーライドの理由を入力」に何かしら入力してしまうと、チェックインポリシーを無視してチェックインできてしまいます。
特別な理由がない限り、絶対に使用しないようにしましょう。

今度こそプロジェクトをチェックイン

コメントを入力するとチェックイン可能になります。
vs7.png
正しくチェックインできました。

Slackにチェックインを通知する

やっとSlackの登場です。
ブラウザから、ご自身のチームにログインしてください。

SlackチームにVSTSアプリを登録

Slackのチームから「Apps & integrations」を選択
slack3.png

「App Directory」からVSTSアプリを検索
slack4.png

「Add Configuration」をクリック
slack5.png

「Post to Channel」に通知を流したいチャンネルを設定
予め「checkin」という名前でチャンネルを登録しておきました。
slack7.png

「Add Visual Studio Integration」をクリックするとWebhook URLが発行されるので、コピーします。
slack9.png

VSTSでSlackに通知する設定

VSTSのポータル画面を開き、「歯車アイコン」→「Service Hooks」→「Create subscription」をクリック
web_portal3.png

左のメニューから、「Slack」を選び「Next」
web_portal4.png

Triggerを設定します。
「Trigger on this type of event」で「Code checked in」を選び、「Under path」には作成したプロジェクトのパスを設定します。
正しく設定できたら「Next」
web_portal5.png
※他にもトリガーを設定できますが、ビルド、デプロイ系はAzureオンリーっぽい?

Actionを設定します。
「Slack Webhook URL」に先程取得した「WebHook URL」を貼り付けます。
正しく通知されるかの確認のため、「Test」ボタンをクリックします。
web_portal6.png

このダイアログが表示されれば問題なく連携できています。
web_portal8.png

Slack側も見てみましょう。
slack10.png

問題なければポータル画面で「Finish」をクリックしてください。
これで連携完了です。
お疲れ様でした、超簡単でしたね。

チェックインして通知を確認する

実際にコードを変更し、チェックインしてみます。
メッセージをコンソール出力してみます。

namespace DemoApplication {
    class Program {
        static void Main(string[] args) {
            Console.WriteLine("ロシアンルーレット寿司を頼んだあの人のことは絶対に許さない");
        }
    }
}

忘年会のシーズンですからね、仕方ないです。
コメントを入れてチェックインします。
vs9.png

Slack側に通知が流れているか確認します。
slack11.png
無事通知されました。

変更点を確認します。
「changeset: 62」の数字部分がリンクになっているので、クリックしてみます。
すると、ポータル画面が開かれ、変更点のdiffを見ることができます。
web_portal9.png

一々VSやVSTSでポチポチ操作する必要がないので地味に便利です。

補足: コメントのフォーマット

私はコメントを以下のようなフォーマットで記載するようにしています。

変更クラス名
変更メソッド名
変更内容(箇条書き)

こうすることで、VSで履歴を表示した際に、「どのクラス」の「どの機能」を「どう直した」のかわかりやすくなります。
vs10.png
何かの参考になれば幸いです。

最後に

最後まで読んで頂いてありがとうございます。
「できるだけわかり易く」と思ったらスクショだらけになってしまいました...
説明不足、間違った点があれば、遠慮なくご指摘ください。

明日は11日目 @srndpty さんのUnity開発に便利なVisualStudio拡張です!

13
11
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
13
11