ライセンスを取得した各 Salesforce 組織は、グリニッジ標準時 (GMT) に基づいて、1 日あたり最大 5,000 の外部メールアドレスに単一のメールを送信できます。Spring ’19 以前に作成された組織の場合、この制限の適用は、メールの送信元によって異なります。
Salesforce の Email Author やコンポーザ を使用して送信された単体メールは、この制限の対象にはなりません。取引先、取引先責任者、リード、商談、ケース、キャンペーン、またはカスタムオブジェクトのページから、取引先責任者、リード、個人取引先、組織のユーザに直接単体メールを送信することに制限はありません。
注: Lightning Experience で、メールコンポーザから直接送信されたメールではなく、承認プロセスから送信されたメールは、制限の対象になります。
エディションごとに異なるメール機能の制限や詳細については、「エディションごとのメールおよびメールテンプレートの割り当て」を参照してください。
注: Developer Edition の組織や Salesforce を試用期間中に評価している組織では、1 日および 1 通あたりのメール送信数がより制限されます。
-
公開日: 2022年10月13日 : メールの制限の種類についての概要
- この記事の情報は、Salesforce Classic とLightning Experience の両方に適用されます
- この情報は、ライセンスを受けた Salesforce 組織に適用されます。試用期間中に Developer Edition 組織および Salesforce を評価する組織では、1 日およびメールあたりの送信メール数により厳しい制限 があります。
1 日の Single Email Message 受信先の上限
Single Email Message のコールから送信されるメールです。これには、外部メールアドレスおよびユーザのメールアドレスが対象に含まれますが、ユーザ ID は対象に含まれません。
例: トリガ、クラス、ボタンを含む Apex から送信されるメール
1 日の一括メール送信の上限
ユーザインタフェースや設定メニューの [取引先責任者の一括メール送信] や [リードの一括メール送信] 機能を使用して送信されるメールです。加えて、ユーザーインターフェースの [リストメールの送信] オプションを使用して送信されたメールを含みます。
例: [取引先責任者] タブにアクセスし、画面の右下にある [取引先責任者の一括メール送信] のリンクをクリックして送信されるメール。[キャンペーン] タブに移動し、右上のドロップダウンメニューから [リストメールの送信] を選択して送信されたメール。
1 日のワークフローメールの上限
ワークフローのアクションの一部として送信されるメールアラートです。
例: [設定] | [ワークフローと承認申請] | [メールアラート] で定義されているメールアラート
個別のメール
各組織は、1 日に 5,000 件のメールを外部のメールアドレスに送信できます。「外部のメール」とは、取引先責任者、リード、またはユーザに関連付けられていないメールを指します。
Spring '19 より前に作成された取引先責任者、リード、個人取引先、および組織内のユーザに、取引先、取引先責任者、リード、商談、ケース、キャンペーン、またはカスタムオブジェクトページから直接 1 つのメールを送信することに制限はありません。
例: 取引先責任者レコードから 1 つの取引先責任者に送信されたメール
Spring ’19 以降に作成された組織では、この 1 日の制限は、メールアラート、単一のメールアクション、メール送信アクション、REST API にも適用されます。
Spring ’19 より前に作成された組織では、REST API を除く Apex および Salesforce API を介して送信されるメールに対してのみ 1 日の制限が適用されます。
注: 組織が制限に達したために、新しくカウントされたメールのいずれかを送信できない場合、メールで通知され、デバッグログにエントリが追加されます。
一括メール送信には次の制限事項が適用されます。
- ライセンス許可を受けた 1 Salesforce 組織あたり 1 日に最大 5,000 個の外部メールアドレスに一括メールとリストメールを送信できます。日はグリニッジ標準時 (GMT) に基づいて計算されます。
- 単一メール、一括メール、およびリストメールの制限には、重複するメールアドレスが含まれます。たとえば、メールに johndoe@example.com が 10 回含まれている場合、制限に対して 10 個として反映されます。
- 1 日に最大 5,000 個の外部メールアドレスに API または Apex 単一メールを送信できます。
- ポータルユーザを含め、組織の内部ユーザに UI から送信できるメールには制限はありません。
- 一括メールとリストメールは、取引先責任者、個人取引先、リード、および組織の内部ユーザにのみ送信できます。
- Developer Edition 組織、およびトライアルで Salesforce を評価中の組織では、一括メールおよびリストメールを使用して、1 日に 1 組織あたり 10 人までの外部メール受信者にメールを送信できます。
- Visualforce メールテンプレートを使用して一括メールを送信することはできません。
一括メール送信については、上限数を超えて、メールを送信することはできません。
例えば、5,000 件が上限の場合において、4,990 件は既に送信済みで新たに 20 件の一括メール送信を行うと、一括メール送信の確認画面に以下のようなメッセージが送信され [送信] ボタンを押すことができません。
「1 日に送信できるメール数はあと 10 通しかないため、送信できません。本日送信する場合は、前のページに戻って受信者数を 10 人以下になるよう選択してください。このメールを後で送信するよう、スケジュール設定できます。」
この場合、送信先を 10 件以下とするか、翌日以降の送信スケジュールを設定することで、送信ボタンを押すことができるようになります。
使用可能なエディション: Group Edition、Professional Edition、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
注意: 「1 日の単一メールメッセージ」制限は、「1 日の一括メール」制限とほぼ同様に処理され、Salesforce サポートで「高リスク」機能とみなされます。Salesforce では、特定の状況で制限の引き上げが必要になる可能性のあることを理解していますが、申請の審査時に Salesforce サポートが厳密な調査を行い、無期限の引き上げが承認されることはほとんどありません。
注意: Salesforce 内部ユーザに通知するために通話を使用するとき、ユーザのメールアドレスではなく、ユーザの ID に送信することをお勧めします。これにより、通知の大半が内部ユーザに送られる状況において、メール制限を維持するのに役立ちます。
SingleEmailMessage の使用回数は組織につき24時間あたり 5,000通までとなっています。
※00:00 GMT (09:00 JST) に使用回数がリセットされます。
※Winter'17 から5,000通、それ以前は1,000通の制限でした
しかしながら特定の条件下においてはメールの送付数にカウントされません。
以下にカウントされない場合および、カウントされる場合のカウント数について掲載します
カウントされないケース
setTargetObjectId を使用してユーザレコードの ID 値を指定した場合
Messaging.SingleEmailMessage mail = new MessagingSingleEmailMessage();
mail.setTargetObjectId('005300000043c6M');
カウント回数 : 0 回
組織内のユーザの ID を指定した場合、
Chatter Free ライセンスや Authenticated Website ライセンスのユーザであっても同様にカウントされません。
カウントされるケース
setTargetObjectId を使用して取引先責任者レコードの ID 値を指定した場合
Messaging.SingleEmailMessage mail = new MessagingSingleEmailMessage();
mail.setTargetObjectId('00330000018D0gm');
カウント回数 : 1 回
組織内のユーザの ID 以外を指定した場合、送付回数にカウントされます。
setToAddresses を使用して String 型のメールアドレスを指定した場合
Messaging.SingleEmailMessage mail = new Messaging.SingleEmailMessage();
mail.setToAddresses(new String[] { 'test@sample.com' });
カウント回数 : 1 回
setToAddresses を使用して String 型のメールアドレスを複数指定し、それぞれのメールアドレスが異なる場合
Messaging.SingleEmailMessage mail = new Messaging.SingleEmailMessage();
mail.setToAddresses(new String[] { 'test01@sample.com', 'test02@sample.com'});
カウント回数 : 2 回 (メールアドレス数分)
setToAddresses を使用して String 型のメールアドレスを複数指定し、メールアドレスが同じ場合
※メールは 1通のみ送付され、TO アドレスに同じメールアドレスが2回指定されています。
Messaging.SingleEmailMessage mail = new Messaging.SingleEmailMessage();
mail.setToAddresses(new String[] { 'test01@sample.com', 'test01@sample.com'});
カウント回数 : 1 回 (メールアドレス毎にカウント)
setToAddresses と setCCAddresses を使用して String 型のメールアドレスを指定し、メールアドレスが異なる場合
Messaging.SingleEmailMessage mail = new Messaging.SingleEmailMessage();
mail.setToAddresses(new String[] { 'test01@sample.com'});
mail.setCCAddresses(new String[] { 'test02@sample.com' });
カウント回数 : 2 回 (メールアドレス毎にカウント)
setToAddresses と setCCAddresses を使用して String 型のメールアドレスを指定し、メールアドレスが同じ場合
※メールは 1通のみ送付されます。
Messaging.SingleEmailMessage mail = new Messaging.SingleEmailMessage();
mail.setToAddresses(new String[] { 'test01@sample.com'});
mail.setCCAddresses(new String[] { 'test01@sample.com' });
カウント回数 : 1 回 (メールアドレス毎にカウント)
setToAddresses、 setCCAddresses、setBCCAddresses を使用して String 型のメールアドレスを指定し、メールアドレスが異なる場合
Messaging.SingleEmailMessage mail = new Messaging.SingleEmailMessage();
mail.setToAddresses(new String[] { 'test01@sample.com'});
mail.setCCAddresses(new String[] { 'test02@sample.com' });
mail.setBCCAddresses(new String[] { 'test03@sample.com' });
カウント回数 : 3 回 (メールアドレス毎にカウント)
setToAddresses、 setCCAddresses、setBCCAddresses を使用して String 型のメールアドレスを指定し、メールアドレスが同じ場合
※メールは 1通のみ送付されます。
Messaging.SingleEmailMessage mail = new Messaging.SingleEmailMessage();
mail.setToAddresses(new String[] { 'test01@sample.com'});
mail.setCCAddresses(new String[] { 'test01@sample.com' });
mail.setBCCAddresses(new String[] { 'test01@sample.com' });
カウント回数 : 1 回 (メールアドレス毎にカウント)
同じ宛先に複数回メールを送付したい場合は、Messaging クラスを使用した処理をメソッド化し
処理で複数回呼び出すようにすると実装できます。
※以下のケースではメールが2通送付されます。
sendMail();
sendMail();
public void sendMail() {
Messaging.SingleEmailMessage mail = new Messaging.SingleEmailMessage();
mail.setToAddresses(new String[] { 'test01@sample.com'});
mail.setCCAddresses(new String[] { 'test01@sample.com' });
mail.setBCCAddresses(new String[] { 'test01@sample.com' });
}
カウント回数 : 2 回 (メールアドレス毎にカウントし、SingleEmailMessage がインスタンス化され、実行される毎にカウント)