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汎用型目標設定フレームワーク ギャップ編

Last updated at Posted at 2023-12-02

この記事は『カオナビ Advent Calendar 2023(シリーズ2)の 3日目』です。

はじめに

1日目に続いて3日目も投稿です。
カオナビVPoEのKeeeenです。

今回のテーマは目標設定です。
長くなってしまったので前編/後編に分けて書いていきます。
(実際の目標設定フレームワークは後編で)

本題に入る前に

目標設定によってどれだけ多くの人がこれまで悩まされてきたことでしょうか。

『せっかくなら自分のやったことをちゃんと評価してほしい!』
『やってきたことがちゃんと市場価値に反映されてほしい!』

そう思ったことがある人も多いのではないでしょうか。かく言う私も若かりし頃は『こんなに貢献しているのになんで自分のイメージする評価や給与と乖離するのだ』と思うことが多々ありました。
ではなぜこのような評価者と被評価者の間でギャップが生まれるのでしょうか?

VPoEに就任して何年か経ち、これまで職務経歴書も数多見てきました。
調べる方法がわからないので正確ではありませんが、おそらくすべてのエンジニアの中でも上位10%に入るくらいには職務経歴書を見てきたのではないでしょうか。
この投稿では多くの人を不幸にしている様々なギャップをそんな私だからわかる視点から解き明かしていきたいと思います。

ギャップについて

評価者と被評価者の間のギャップはどうして生まれるのか?

結論からいうとギャップが生まれる理由の多くはだいたい下記の3つになるかと思います。

1.評価者が被評価者の成果を正しく理解できないから
2.被評価者にとって市場感を理解することが難しいから
3.会社がそもそもそういう文化だから

以下でこれらについて解説していきます。

1.評価者が被評価者の成果を正しく理解できない

評価者が正しく理解できないと思われる象徴的なシーンの例を以下に示します。

例:『〇〇さん(上司や評価者)はエンジニアじゃないから私の成果を正しく理解してくれない』

しかし実はこのセリフ、詳しく分解すると2つのパターンが存在しているのです。

パターン①:専門的過ぎて本当に評価できない
パターン②:理解はできているが、現状では評価が難しい

パターン①の場合は被評価者と同じ専門職でなければ解決が難しいこともあります。
カオナビ社ではそういう事態が可能な限り起こらないようにするために、専門職評価者が必ず評価フローに入って評価を行っています。この場合は仕組み化することで簡単に改善できるので、もし解決できないのならばエンジニアが正しく評価される会社に転職することをお勧めします。

問題はパターン②の場合です。評価は会社のフェーズやスタンス、状況によって変わるものです。なので被評価者はそれらの情報を正しく理解した上で成果を出さなければなりません。
例えばいきなり砂漠にほっぽり出されたとします。その場合まずやるべきことは『水の確保』や『気温変動の対応』でしょう。しかし、最初に『英語の習得』を目指していればそれは得策と言えるでしょうか?百歩譲って他の言語を習得するにしてもそれは英語ではないでしょう(砂漠がある地域の多くは英語圏ではないのでw)。また、水の確保をするという意識はあるもののその手法が『どこかから水路を引く』という手法だったらどうでしょうか?水路を引けるならすでに水の確保はできているので論理的に順序を間違っていますし、仮にここで実際水路を引けたとしてもキャリアとしては本質的な評価よりも小さいものになるでしょう。
わかりやすいようにとても極端な例を書きましたが、成果に関してギャップが生まれた時は大なり小なりこのような認識のズレが発生していると思います。

また評価者側も強く意識をしなければならないことがあります。それは先の砂漠の例でいうとずっと水を確保することだけを被評価者に求めてはいけないということです。水を確保する練度が上がることは良いことではありますが、ある程度の練度になれば他の経験を積むことの方がその人のキャリアにつながるということを意識しなければなりませんし、次の項で話す市場価値を意識しなければなりません。

被評価者にとって市場感を理解することが難しい

さて、次に話すのが評価と市場価値の話です。

様々な層の年収を見れる人は限られていますが、それができる人にとってはだいたいどれくらいの年収でどれくらいできる人というイメージができています。逆にいうと多くの人はこのイメージがないので、求められているレベル感を把握できていないことがほとんどです。この意識が自己評価と実際の評価が乖離を産み、『会社は私のことを評価してくれない/できない』となってしまいます。先にあげた若かりし頃の私もこの罠にハマっていました。

では様々な層の年収が見れない人が自分の市場評価をどのように把握すればいいかというと、簡単な方法があります。転職サイトに登録すればいいのです。但し1つの転職サイトや1社で測る場合は注意が必要です。ある転職サイトでは高く出たり、ある会社では市場価値より高く評価することもあります。
複数やるのは面倒!そう思われる方はカオナビ社を受けてみるといいかもしれません。カオナビ社はかなりちゃんと市場価値で評価できる会社なので、カオナビ社以外の人で気になる方は一度受けてみることをお勧めします。

会社がそもそもそういう文化

会社によってはそもそもエンジニアのキャリアアップを考えていない会社もあります。しかしそれはそういうスタンス、文化なので良い悪いではなく、その人に取って合う、合わないの話だと思っています。
もし合わないのであれば、カオナビ社のような会社に転職することをお勧めします。

まとめ

ギャップの種類

1.評価者が被評価者の成果を正しく理解できないから
2.被評価者にとって市場感を理解することが難しいから
3.会社がそもそもそういう文化だから

ギャップをなくす方法

自分の市場価値と価値貢献できることを把握すること

いかがでしたでしょうか?
少しでも共感してもらって気になる方がいれば、次の投稿も読んでもらえると嬉しいです。
次はこのギャップを理解した上でどう目標を設定するかについて書いていきます。

それではシリーズ2の4日目の記事もお楽しみください!!

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