自分用のメモです。
【Network】「IPアドレスについて」
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IPアドレスとは「インターネット上の住所」である。
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ネットワーク学習でまず考えるべきこと → 「TCP/IPモデルの何層目の話か?」
IPアドレスはTCP/IPモデルの「インターネット層(レイヤー3)」
の話。 -
IPアドレスは4つに分割される。例:192.168.21.22、116.91.197.177
区切られた4つの値の範囲はそれぞれ0~255の256種類。256は「2の8乗」
→エンジニアとして覚えておくべき数字。 -
「2の8乗」の深掘り。コンピュータの世界で「8」は重要な数字である。
→「8bit = 1byte」
※「2」→ 1bit、「2の2乗」→ 2bit、「2の3乗」→ 3bit・・・「2の8乗」→ 8bit = 1byte。 -
IPアドレスは4byte = 32bit
→ IPアドレス「〇〇〇.〇〇〇.〇〇〇.〇〇〇」の〇〇〇は「2の8乗」種類。
それぞれ「8bit = 1byte」だから合わせて「4byte = 32bit」 -
ここまでは「IPアドレス」と表現してきたが、厳密には2種類ある。「IPv4」と「IPv6」
※本記事では「IPv4」を解説 -
IPアドレスは誰が持つのか?答えは「機器の中のNIC」
→NICとは「Network Interface Card」の略
よくある質問①:PCが変わるとIPアドレスも変わるのか?
→結論、変わる。個人PCだと昨日と今日で違うIPアドレスということも起こりうる。
よくある質問②:1つのコンピュータが複数のIPアドレスを保有できるのか?
→Yes。複数の住所を持つことができる。
IPアドレスは大きく2種類存在する。しっかり区別することが大切。
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グローバルIPアドレス(WAN = Wide Area Network)
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プライベートIPアドレス(LAN = Local Area Network)
グローバルIPアドレス(WAN)
- インターネット接続には必須
- インターネット上で一意でなければならない
- 動的である(一般家庭の場合) → 昨日と今日で異なる可能性あり
- ISP(Internet Service Provider)から借りられる。※ISPはフレッツ光など
よくある質問:IPアドレスは誰が管理しているのか?
- 世界中のIPアドレスを管理している組織は「ICANN」
- アジアのIPアドレスを管理している組織は「APNIC」
- 日本のIPアドレスを管理している組織は「JPNIC」
- IPアドレス管理指定事業者がIPアドレスを管理。 ←ここにお金を払ってIPアドレスをもらう。
プライベートIPアドレス(LAN)
- 特定の個人間でのみ接続したい場合に使用
- プライベートIPアドレスではインターネットに繋がらない
- 重複OK
※自分のプライベートIPアドレスを知りたい場合
Mac:ターミナルで「ifconfig」と入力
Windows:ターミナルで「ipconfig」と入力
IPアドレスには「クラス」が存在する
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IPアドレスはクラスA~Eの5つに分かれている
→「ネットワークの規模」を定義している -
ネットワーク規模の大きさはクラス「A<B<C<D<E」の順
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普段使っているPCはクラスA~Cに属する
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クラスAは大規模なプライベートIPアドレス空間・グローバルIPアドレス空間に使う
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クラスBは中規模なプライベートIPアドレス空間・グローバルIPアドレス空間に使う
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クラスCは小規模なプライベートIPアドレス空間・グローバルIPアドレス空間に使う
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クラスDはテレビ・ケーブルなど
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クラスEは研究者の実験用
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異なるクラス間でもグローバルIPアドレスであれば通信できる。プライベートIPでは不可
あれ?IPアドレスは住所では?空間とかおかしくない?
→IPアドレスは都道府県のようなデータを保持している
例:192.168.2.1 → 「東京都渋谷区1-1-1」みたいな感覚
東京都に該当する部分を「ネットワーク部」、それ以降を「ホスト部」と呼ぶイメージ
- 上記IPアドレスのうち「192.168」を「ネットワーク部」、「2.1」を「ホスト部」と呼ぶ
→ネットワーク部とホスト部の区切り位置はクラスによって決まる
→このような表記方法を「クラスフルアドレス」と呼ぶ
サブネットマスクとは?
- クラスフルアドレスでは分け方が雑。「もう少しIPアドレス空間を細分化したい」という需要に対応。
例:10.3.30.1 → クラスA、クラスAのネットワーク部は8bit、よってネットワーク部は「10」
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上記IPアドレスを2進数で表すと「00001010.00000010.00001110.00000001」
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サブネットマスクは「11111111.11111111.00000000.00000000」とする
→ネットワーク部は「11111111.11111111」 -
サブネットマスクの役割は「1が立っている所までをネットワーク部とする」
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つまり2進数で表したIPアドレスのうち「00001010」がネットワーク部、「00000010」がサブネット部
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サブネットマスクの1の部分とクラス概念で特定したネットワーク部の差分がサブネット部と理解
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これらの話はグローバルIPアドレス、プライベートIPアドレス共通の話
プライベートアドレスの範囲
- IPアドレスはクラスに分かれている。プライベートアドレスはクラスの中でさらに範囲が限定されている
私たちのPCはグローバルIPアドレスを持っていない
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PCではなくルーターがグローバルIPアドレスを持っている
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私たちのPCがグローバルIPアドレスを持っていたら、セキュリティ面で危険
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グローバルIPアドレスの数は256×256×256×256=約42億、数が足りない
だからグローバルIPアドレスを借りる。これをNAT(Network Address Translation)という。
・私たちのPCはプライベートIPアドレスを持っている。ルーターを通じて一時的にグローバルIPアドレスを借りることでインターネットに接続できる。
まとめ
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ネットワーク空間を分けるのは「ルータ」
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ネットワークとはTCP/IPモデルで成り立つ
IPアドレスはレイヤ3の話 -
IPアドレスは4byte = 32bit
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IPアドレスを持つのは機器の中のNIC(Network Interface Card)
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IPアドレスにはグローバルIPアドレス(WAN)とプライベートIPアドレス(LAN)が存在
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IPアドレスには「クラス」が存在、A~E