##はじめに
IBM PowerSystemでファイバーとか、Etherの仮想化をするときに、VIOS(Virtual IO Server)を利用します。
あんまりさわらないけれど、いざさわるときに困るのが、VIOSのコマンド。
AIXと微妙に違う・・・
AIXとVIOSのコマンド比較表を作ってみました。
AIXのコマンドはある程度わかっている人向けです。
##最強の呪文
VIOS上でAIXのコマンドをそのまま使うときのコマンドです。
$oem_setup_env
これでroot権限でAIXのコマンドが利用できます。
ただし、これを利用しての設定はお勧めされていません。
コマンド比較
###ディスク周りの確認コマンド
コマンド概要 | AIX | VIOS |
---|---|---|
VGの確認 | lsvg | lsvg |
VG内の物理ディスクの確認 | lsvg -p | lsvg -pv |
VG内のLVの確認 | lsvg -l | lsvg -lv |
LV内のPVの確認 | lslv -l | lslv -pv |
LVの作成 | mklv -y LV名 VG名 LP数 | mklv -lv LV名 VG名 LP数 |
###デバイス関連コマンド
コマンド概要 | AIX | VIOS |
---|---|---|
ディスクの確認 | lspv | lspv |
デバイスの確認 | lsdev | lsdev |
デバイスのタイプ別確認 | lsdev -Cc タイプ | lsdev -type タイプ |
デバイスの詳細確認 | lsattr -El デバイス名 | lsdev -dev デバイス名 -attr |
デバイスの詳細確認 | lscfg -vl デバイス名 | lsdev -dev デバイス名 -vpd |
デバイスの設定変更 | chdev -l デバイス名 -a 設定項目=値 | chdev -dev デバイス名 -attr 設定項目=値 |
仮想デバイスの確認 | N/A | lsdev -virtual |
仮想デバイスのマッピング確認 | N/A | lsmap -all |
仮想ディスクのマッピング | N/A | mkvdev -vdev 対象ディスク -vadapter 仮想SCSI -dev 任意のデバイス名 |
仮想ファイバーのマッピング | N/A | vfcmap -vadapter 仮想FCアダプター -fcp 物理FCポート |
###ネットワークの確認
コマンド概要 | AIX | VIOS |
---|---|---|
IPアドレス(名前解決)の確認 | netstat -i | lstcpip |
IPアドレス(十進数表記)の確認 | netstat -in | lstcpip -num |
ルーティングテーブルの表示 | netstat -rn | netstat -routtabel |
IPの追加 | mktcpip -h ホスト名 -a IPアドレス -i インターフェース -m ネットマスク -s | mktcpip -hostname ホスト名 -inetaddr IPアドレス –netmask ネットマスク -interface インターフェース –start |
###エラー確認
コマンド概要 | AIX | VIOS |
---|---|---|
エラー表示 | errpt | errlog |
エラー表示(詳細) | errpt -a | errlog -ls |
スナップ取得(一般情報) | snap -g | snap -general |
###smit
コマンド概要 | AIX | VIOS |
---|---|---|
smit | smit | cfgassist |
###バージョン確認等
コマンド概要 | AIX | VIOS |
---|---|---|
バージョン確認 | oslevel -s | ioslevel |
ファイルセット確認 | lslpp -l | lssw |
VIOSのスクリプトを書くときに
ssh等でリモートからVIOSのコマンドをスクリプトで動かす場合、コマンドの前に
ioslevel
もしくは
/usr/ios/cli/ioslevel
が必要です。
例)
$ ssh padmin@vios01 ioscli ioslevel
2.2.4.20