目次
前書き
必要なソフトウェアのインストール
OpenFOAMのインストール
参考
前書き
OpenFOAMをMacOS上に導入したので、その経緯を書き残します。
今回はDockerを使って導入しました。
なお、使用した筆者のノートパソコンは以下の通りです。
- Macbook Air
- Apple M1
- Sonoma 14.1.2(23B92)
必要なソフトウェアのインストール
まずDockerの導入をします。
Dockerについては各種、解説記事や動画をご覧ください。
Macへのインストールはこちらから
私はM1チップが搭載されているパソコンなので、Docker Desktop for Mac with Apple silicon
からインストールしました。
ダウンロードが終了すると、Mac内にDocker.dmg
が現れるので開きます。すると以下のような画面になるので、DockerのアイコンをドラッグしてApplicationに入れてください。
終了するとアプリの欄にDockerが現れるので開きます。諸々了承しながら進んでいくと、以下のような画面が出てくるので、recommended settingsを選びます。
その後自分のPCアカウントのパスワードを入れて、進んでいくと終了です。
合わせてX quartzとParaViewをダウンロードしておきます。
X quartzはXQuartz-2.8.5.pkg
をダウンロード、ParaViewはParaView-5.12.0-RC1-MPI-OSX11.0-Python3.10-arm64.pkg
をダウンロードしました。
ダウンロード後は開き、指示に従ってセッティングしてください。
X quartzに関しては、セッティング後に タブバーの X quartz > 設定 > セキュリティ に進んで2項目ともにチェックを入れておいてください。(参考までに、これは以下のページのStep4に当たります。)
一度、設定を変えたらX quartzを閉じて再度立ち上げること。そうしないと変更が反映されない。
OpenFOAMのインストール
以下のサイトの手順に従う。
sudo curl --create-dirs -o /usr/local/bin/openfoam8-macos http://dl.openfoam.org/docker/openfoam8-macos
出力結果は以下のような感じになるはずです。
% Total % Received % Xferd Average Speed Time Time Time Current
Dload Upload Total Spent Left Speed
100 6024 100 6024 0 0 11652 0 --:--:-- --:--:-- --:--:-- 11651
続けて
sudo chmod 755 /usr/local/bin/openfoam8-macos
2つ目のコードは特段、出力結果は出ないはずです。
その次に、ホームディレクトリ$HOME
下に、openfoam
という名前のディレクトリを作っておきます。それに加えてopenfoam
の中にrun
というディレクトリも作っておきます。
Finderアプリから作ってもいいですが、ターミナル上でコマンドを打ってつくることもできます。
その場合は以下の通り。
cd $HOME
mkdir openfoam
cd openfoam
mkdir run
それが終わったら今度はX quartz上での作業。先ほど作ったopenfoam
に移ったのち、OpenFOAMを立ち上げます。
cd $HOME/openfoam
openfoam8-macos
すると /usr/local/bin/openfoam8-macos
が立ち上がり、以下のような出力結果が出ます。終わるまでにカップ麺を用意するくらいの時間はかかります。
Launching /usr/local/bin/openfoam8-macos
User: ユーザー名とか出てくる
192.168.0.11 being added to access control list
Unable to find image 'openfoam/openfoam8-paraview56:latest' locally
latest: Pulling from openfoam/openfoam8-paraview56
a31c7b29f4ad: Already exists
a959ccbf45b0: Already exists
fad8081ee9ff: Already exists
0267f06c088c: Already exists
e6329846a041: Already exists
a48fbb9b33e8: Already exists
ccc2af79db6c: Pull complete
c6121b76e6a7: Pull complete
eddf82ff4e00: Pull complete
6438260b8deb: Pull complete
c47492234805: Pull complete
0e8381fa2767: Pull complete
1d41ee1540ac: Pull complete
Digest: sha256:b307565bb6a8f65be82caa9c552e708eb2888e5e35f90f0b620e6f48b8bfa507
Status: Downloaded newer image for openfoam/openfoam8-paraview56:latest
WARNING: The requested image's platform (linux/amd64) does not match the detected host platform (linux/arm64/v8) and no specific platform was requested
Welcome to the OpenFOAM v8 Docker Image
Provides bash terminal with OpenFOAM 8 and ParaView 5.6.0
Produced and maintained by CFD Direct (https://cfd.direct), on behalf of the
OpenFOAM Foundation (https://openfoam.org), the owner and distributor of
OpenFOAM as free, open source software under the General Public Licence v3.
Further Resources:
* OpenFOAM User Guide: https://cfd.direct/openfoam/user-guide
* C++ Source Guide: https://cpp.openfoam.org
* OpenFOAM Training: https://cfd.direct/openfoam-training
* Running in the Cloud: https://cfd.direct/cloud
* Issue (Bug) Reporting: https://bugs.openfoam.org
* Subscribe to Newsletter: https://cfd.direct/news
* Contributors to OpenFOAM: https://openfoam.org/dev/contributors
7a498c825d1f: ~>>
部分部分で細かいところが違う可能性はあります。番号はその時々で変化します。
これ以降は ~>> の後にコマンドを打っていけばOKです。
試しに以下のコードを実行してみましょう。openfoam
下のrun
ディレクトリに行き、チュートリアルとして用意されているpitzDaily
をそこにコピーして、実施するコードです。
最後のparaFoam
で、ParaViewを立ち上げて可視化します。
cd $FOAM_RUN
cp -r $FOAM_TUTORIALS/incompressible/simpleFoam/pitzDaily .
cd pitzDaily
blockMesh
simpleFoam
paraFoam
すると以下のような出力が出るはずです。
少しいじってみてやると、流速なども表示できます。
以上です。
参考
主に参考にした解説
インストール関係
おすすめの書籍
ただmacOS上への導入方法へはあまり書いておらず、結局ネット上の解説を頼ることになる。