環境
使用しているNICはマザーボードに搭載されているRealtek 8111Hです.マザーボードはMSIのMPG B550 GAMING PLUS,OSはDebian10です.
問題
Wake-on-LAN (WOL)を使おうとBIOSの設定を変更したが,WOLが使えませんでした.設定はASKのページを参考にしました.所有する他のMSIのマザーボードではASKのページに書いてある設定にするとWOLは使えるようになりましたので,BIOSの設定の問題ではないようでした.
NICが怪しいと思い,ethtoolコマンドでNICのWOLが有効か調べると
Wake-on: g
となっていたので,WOLは有効のようです.
しかし,電源を落としハブを見たところ,ランプが光っていないのでNICが動いていないようです.これでは,WOLは使えないのは当然です.
解決方法
調べたところ,Arch linuxのwikiにあるWake-on-LANのページにRealtekの8111などのNICで接続ランプがつかない問題が報告されています.Arch linuxのwikiには,解決方法の一つとしてdriverの更新が提示してありました.
早速,新しいdriverを入れたところ,問題が解決しました.
- 公式サイトのダウンロードページの
GBE Ethernet LINUX driver r8168 for kernel up to 5.6
と書かれたdriverをダウンロードします. - ダウンロードしたファイル(おそらくr8168-**.tar.bz2)を展開します.
- 展開されたフォルダ内にあるREADMEに書かれた手順どおり作業します.
新しいdriverを入れると,電源を落としてもハブのランプがつくようになりました.マジックパケットを送ると,起動します.