概要
皆さんGIHOZ使っていますか?
無料でPairwiseや状態遷移図、CFD法などのテスト技法が使えて、テストケースも生成してくれるオンラインのツールです。いくつか気に入って使っていることがあります。
お気に入り、その1:コメント機能
図にコメント残して、レビューに使ったり、気がついた仕掛かり作業を記録したりできます。
お気に入り、その2:自動保存機能
デフォルトが自動記録なので、作業中に離席した場合など、「保存したかな?」とか「PCリブートしてたら困るな」とか、気にしないで済みます。
お気に入り、その3:リポジトリ非公開機能
個人的な学習用途以外は、基本的に非公開にして、メンバー招待で利用すればデリケートなものもGIHOZで利用できます。
お気に入り、その4:モデルのコピー作成機能
モデルのリスト画面で、どれか1つでもモデルを選択した状態で、選択中のモデルを丸っとコピーできます。
修正を重ねるのでは無く、作り直す場合に有効です。
特にテスト対象に対して理解が進むと、モデルがゴチャゴチャする傾向があるので、スパっと作り直すのがお薦めです。そんな時に、書き直し元をコピーして作成すれば、とりあえず消さずに済みます。
お気に入り、その5:リポジトリやモデルの検索機能
作図をしている内に、リポジトリ内に多くの図が記録されてしまい、ゴチャゴチャすると検索で適当なものをリストに並べるような用途で便利です。
設定画面で記述する説明書きやモデル名が検索対象のように見えます。
一旦、ゴミ箱に移動できるような機能あると、もっとすっきりするかもしれない。。。
お気に入り、その6:テストケースcsvダウンロード機能
ダウンロードしたテストケースから自動テストで使うテストデータに加工したり、マニュアルテストのテストケースとしてテスト管理ツールに取り込んだりする場合に便利です。
モデルが間違っていたり、制約式が間違っていたりと、テストケースもエラー混入することは十分ありますので、そんな時は、テスト実行を中断して、テストケースを生成し直す方が、特にテスト開始初期は有効です。
お気に入り、その7:図をsvg形式でダウンロード機能
テスト仕様レビュー受ける場合に、テストケースではなくて、そもそも仕様からどんなモデルを想定してテストケースを生成したのかを図で提供できる点、有効です。
ブラウザの画面から切れてしまっていても、ダウンロードされた図は、全体が描画された図なので、大丈夫です。
総括
テスト設計を開始する時、特に未経験な分野とか不慣れな対象に対して、商品やサービスに対する理解を深めなくては、そもそもテストになりません。
たとえ、テスト作業手順が、1つ1つの操作と期待値について詳細に記述されていたとしても、テスト対象への理解が不足している状況では、まともにテストできない場合がほとんどですし、本当にそこまで詳細に記述しているので、不慣れで未経験でもテスト可能ならば、自動テストにて実行する手もあろうかと思います。
仕様書を読み込んで理解する際、実際に作図をしてみると、理解が進む経験は多いですし、しばらくしてから作図したものを見てみると、間違いだらけ・勘違いだらけということもよくあります。
テストケースに記述されたものから、こういったエラーを発見するのは難しい場合が多い点でも、テストケースの根拠となっている図を利用するメリットは大きいと考えます。