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フルスタックエンジニアとは
複数のスキルを持つITエンジニアの事を指す
『マルチエンジニア』ともいう
一般には以下の4領域をカバーしている
- アプリ領域(iOS/Androidアプリ)
- ネットワーク・インフラ領域(AWSとかGCP, Azure)
- webフロント領域(JavaScript。VueとかReactとか)
- webバックエンド領域(APIの開発だったり、データベース周り)
将来性
エンジニア不足の世の中で強い存在
経済産業省の調査(2019年3月)によると、2030年にはIT人材(主に情報サービス業、ITサービス・ソフトウェアなどを提供する企業、ITを活用する一般企業の情報システム部門などに所属する人材)の不足数が最大で約79万人になるという試算が出ている

この統計から、設計~運用・保守などを一気に行えるフルスタックエンジニアは非常に市場価値が高い存在といえる
複数職種をまかなえることによる優位性
フルスタックエンジニアの最大の強みは『複数の領域に対する知識・技術がある事』である。
その為、以下の点で優位に立てる
▼エンジニア側
1.コミュニケーションエラーが発生しにくい
・知識がある分共通認識を持たせるコミュニケーションが可能
2.開発スピードの短縮
・各領域の要件の整理が付きやすい
▼企業側
1.人件費の削減
・単純に一人で複数の領域担当できるならその分人を集める必要がなくなる
1.信頼性を獲得しやすい
・「この人は何でも知っている・何でもできる」という周りからの認識は、仕事・人間関係の幅を広げるチャンスになる
年収
ITプロマガジンの記事(2023.02.20)によると、フルスタックエンジニアと呼ばれる程度に現場経験とスキルを持つITエンジニアの年収は想定500万円〜1000万円ほどである。
※『フルスタックエンジニア』の定義が曖昧な所もあり、具体的な平均年収を割り出すのは難しい
勤務形態別:ITエンジニアの平均年収
ITプロマガジンの記事(2023.02.01)によると、日本人の平均年収は403万円である。

フルスタックを目指す上で必要なこと
専門性の追求
エンジニアに限らず、知的労働職では「専門性」がキモになる。
フルスタックエンジニアに必要な4領域を先ほど挙げたが、本来であれば各領域の専門性を追い求めなければならない。
その上でフルスタックエンジニアの持つ恩恵をもらえる事を念頭に置くべき
需要のある開発スキル・言語を習得する
フルスタックエンジニアは様々な領域に対する知見が必須であり、学習習慣が必要である。しかしITの動向について知っておかなければ、不必要な学習をしてしまったり器用貧乏になりかねない。
長く活用できる開発スキルを身につける為に、ITの動向は見ておく必要がある。