転職経験なしは自己のスキルポータビリティーを欠如させる
どこに行ってもオーバーヘッドを短く短期間で新しい現場やプロジェクトで活躍できるスキルのポータビリティは重要。
技術・報酬が頭打ちになったら次の活躍の場を探す
職場や案件に留まる理由を無理やり探さない。安定した職場で何年も働き続ける中で気づかないうちに自分の年収がマーケットバリューから乖離して低く抑えられている場合がある。(特に後から入社配属される人材の報酬のほうが今までの人材よりも高い傾向にある成長中の組織の場合)
報酬アップ交渉も仕事のうちと認識しておく
キャリアを重ねるうちに単なる技術のみの仕事から範囲を広げ、様々な場面での交渉力や説得力も仕事の能力として重要性を増す。報酬や職位の交渉の手を抜くことは仕事を半分していないと同じ。
転職や案件への応募の際、募集条件に完全にマッチしてなくても良い
募集する側もそもそも完全に条件にマッチする候補者を探す方が難しい。代わりに関連ある経験、活かせる経験をアピールする。自分が採用する側だったらいくつのスキル条件を満たしているかよりもエンジニアセンスや適性の方を重視する。
新しい技術は新しい現場に入ってから習得でも良い
エンジニアセンスに磨きをかけ、新技術習得のツボを普段から習得しておく。
英語力×エンジニアスキルで希少性の高さを獲得する
英語力が求められる案件は報酬水準が高い。円安のせいもあり日本の報酬水準が低く止まっている。世界のエンジニアと同じチームで働くことにより世界の報酬水準についていく機会を得ることにもつながる。
すぐに転職を考えてなくてもたまにはキャリアコンサルとカジュアルトークの機会を持つ
キャリアの健康診断のような効果が期待できる。
ただしキャリアコンサルタントも仕事なので安易な転職機会に飛びつくことは避ける。マーケットから求められるスキル需要など目的を持って聞きたいことを自ら質問する。
また、どこかに応募してみることで人材マーケットから求められる能力やスキルの把握につながり、普段の働き方や意識の持ち方も変わる。
転職、案件獲得のための条件を自分からエージェントに事前に提示しておく
自分の希望条件(技術ジャンル、報酬)にマッチする転職先や案件がある場合エージェントから提案してもらうよう事前に伝えておく。
自分の人材価値が高い場合に通用する方法。
報酬が高い業務形態、契約形態、技術ジャンル、ビジネスジャンルを普段からウォッチして把握しておく
年代により身につけるべき技術も異なる。
業界や職種により報酬水準も異なる。
今習得すべき技術ジャンル、今後のキャリアプラン考察のためにも常に動向を把握しておく。
別の視点・留意事項
キャリアの若いうちは自己の成長に注力・投資すべきです。報酬よりも長いキャリアにおける自己のスキルアップのための投資期間と考えましょう。
キャリアを積みながら徐々に報酬への重きを置いていくで良いと思います。
この記事を執筆した目的
日本のIT人材の流動性が高まり、報酬水準が上がり、優秀な人材が集まってくる業界になればと願ってこの記事を執筆してみました。
世界に遅れをとってしまったと言われる日本ITですが、日本のITの底上げと、日本のITの底上げにより日本の世界の中での競争力やプレゼンスのアップに繋がればと思います。