0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Cloud GPU Vast.aiとPaperspaceの使い分けについて

Posted at

(2025年6月時点。実際に利用した体験に基づく記載です。利用には費用がかかるCloud GPUの比較や使い分けをしたい方に向けた内容を記載しました。)

どんな人向け?何についての話?

NVIDIAのGPUをCloudで利用しようという話です。
良い点は、自宅に限らず、出先やMacからでも操作できます。他にも多数利用した筆者が個人的におすすめの2つについて記載。いずれも電気代や騒音と発熱を考えるとCloud利用がおすすめ

2つについて:GPU時間貸し (Cloud GPU) サービス

  • Vast.ai:Vast.ai社提供のGPUレンタルインフラ。世界中のGPU提供者(一般からデータセンター(以下DC)まで)と利用時間単位による精算でGPUを利用できるサービス。 (以下V)
  • Paperspace : Digital Ocean社による契約日から月末までの契約でGPUを利用できるサービス。制限あり定額時間割に加えて、制限緩和有料機器のレンタルが可能 (以下P)

ある方が良いスキル:ssh による遠隔操作 および Linux のコマンドラインの知識(CLI)
もし無くても、Jupyter Notebookを介した操作が可能。 *Google Colaboratoryと同等

Vast.ai

良い点:

  • 利用時間単位で世界最安が見つかる:利用時間帯の精算で全世界の業者を一つのインフラで利用できること。世界最安の機器が見つかる。使い終わったら即利用解除可能。料金は利用時間で精算
  • 環境が汚れない:コンテナ環境で毎回新規構築。(メリットでもありデメリットでもある)

注意点:

  • セキュリティ:V社のサービス説明にも記載がある通り、DC業者以外の場合、情報漏洩を完全に排除できない。
  • 品質:ハズレがある。 *最悪は利用開始してもコンテナが立ち上がらない。途中で止まる。返金もない。*価格重視で選ぶと、ある程度の頻度で発生する。自分なりのホワイトリスト(お気に入りの提供者)の管理が重要
    *セキュリティと品質の回避策:Certified業者の場合は、ハズレなし。品質も問題なし。(価格は上がる)
  • 毎回セットアップが必要:必要なデータは都度準備する(SSHで転送や都度ダウンロード)

Paperspace

良い点:

  • 定額:定額料金で利用できるGPUがある。(Pro PlanはA4000, Growth PlanはA6000 [売りとしてA100もあるが少数。空きはまず無い])
  • セキュリティ:データセンター業者の提供するサービス。情報流出は限りなく低い
  • 永続Storage:*無償Planに下げても、一定容量は保存され続けるストレージがある

注意点:

  • 時間制限:定額で利用する場合は、最大6時間ごとにセッションが切断される。 追加料金を払う機器は制限なし
  • 同時動作制限:定額マシンは1契約1台。 追加料金を払う機器は緩和
  • 定額料金の機器に空きがない時がある。日本時間18時以降など

他のCloud同様、使い分けが有効

向いている内容:
V:
時間で区切る内容:
・新規モデルやアプリケーションの動作テストおよび環境構築のテスト。
・1契約で複数機器を同時にレンタルできる。*秒単位で業界最低価格 *同時に世界中から 4090*1 の機器を5台分契約。などが可能。

P:
プロセス構築後の連続稼働(6時間制限で良い場合)
 ー定額プラン範囲内は無敵と思います
  Free Plan 0USD 都度払いのみ。 Pro Plan 8USD A4000(16GB)。 Growth Plan 39USD A6000(48GB)

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?