【自作キーボード奮闘記】Keyball44製作途中で学んだ「はんだ付け」超基本と落とし穴
※この記事を書いている現在、私のKeyball44はまだ完成していません。
LEDの点灯に苦戦している真っ最中ですが、せっかくなので今までの学びを記録としてまとめておきます。
トランジスタのはんだ付けで絶対にやってほしいこと
Keyball44などの自作キーボードでは、SMD部品(表面実装部品)のはんだ付けが避けて通れません。中でもトランジスタの小ささはミクロン級。一度落とすと、床のどこかに消えて永遠に見つからなくなります。
🔧 対策:マスキングテープは必須!
トランジスタをフィルムから取り出すときは、マスキングテープを貼り付けながら剥がすのが断然おすすめです。
私はこれを怠っていくつかのトランジスタを床に落とし、地獄のような探索時間を過ごしました……。
はんだ付けに必要なツールとその理由
初心者にとって、はんだ付けの品質は使う道具で決まります。
🔥 温調機能付きのはんだごてはマスト!
私は以前、goot社の1,000円ほどの安いはんだごてを使っていましたが、思い切って温度調整機能付きモデルに買い替えました。結果、大正解。
- 温度が高すぎると 基板を焼いてしまう危険性
- 低すぎると はんだがうまく乗らない
このようなトラブルを回避するためにも、温調機能付きはんだごては投資する価値があります。
💨 はんだ吸い取り線は3個買っておこう
はんだ吸い取り線(吸い取り紙)は失敗のリカバリーに必須。消耗が激しいので、3個くらい常備しておくと安心です。
はんだ付けの基本テクニックとコツ
- まず基板側をしっかり温める
- その後に はんだを流し込む
これを意識するだけで、はんだの乗りが全く違います。
🧪 フラックスも忘れずに!
最初にフラックスを基板に塗っておくのも重要。これがないと、はんだがうまく広がらず、つい熱を当てすぎて基板を焦がしてしまう恐れがあります。
LEDのはんだ付けは地獄!?注意点まとめ
Keyball44にはLEDのオプションもあります。光らせたい人(私含む)にとっては挑戦しがいのある作業ですが、注意点も多いです。
💡 LEDは熱と湿気に弱い!
- 開封したら すぐに実装 が推奨
- はんだごての温度は270℃が適正(公式ビルドガイドより)
⚠️ はんだブリッジに要注意!
「はんだブリッジ」とは、隣接するランド同士のはんだがつながってしまう状態。これを放置すると回路がショートして部品が破損する可能性があります。
「とりあえずくっついてればいいや」では、後に泣きを見ます……。
はんだが 富士山型に盛り上がれば良い という話もありますが、基本は「必要最小限で確実に接続」です。
これから自作する人のための推奨アイテムリスト
以下は、私が「最初から持っていればよかった!」と思った道具一覧です。
アイテム名 | 用途 | 必須度 |
---|---|---|
温調はんだごて | 安定した温度ではんだ付け | ★★★★☆(必須) |
マスキングテープ | 小型部品の飛散防止 | ★★★★☆(必須) |
フラックス | はんだの乗りを良くする | ★★★★☆(必須) |
はんだ吸い取り線 | 修正時の必需品 | ★★★★☆(必須) |
ピンセット | 精密な部品配置に | ★★★☆☆(あると便利) |
拡大鏡 or ヘッドルーペ | 小型部品の確認に | ★★★☆☆(あると便利) |
部品トレー or ケース | 紛失防止 | ★★★☆☆(あると便利) |
最後に
自作キーボードの世界は奥深く、挑戦の連続です。私のようにLEDで詰んでる途中の人も、これから始める人も、はんだ付けの失敗を恐れずに楽しんでみてください!
そして「この記事が誰かのミスを一つでも減らすことができたら嬉しい」です。