導入
2025年8月時点で、Copilot Studioのエージェント構築画面が新しくなっていました。実際に触ってみると「Microsoft 365 Copilot」のような直感的UIに進化しており、構築体験がかなり変わっています。この記事では、新UIの特徴やメリット・デメリットを整理し、実務で使う際のポイントを紹介します。
結論
新しいCopilot StudioのUIは**「構築しながらテストできる」**体験を中心に改善されています。一方で、言語設定など一部の操作が奥まった場所に移動したため、従来の感覚で触ると戸惑う場面もあります。
解決策(実装手順・UIの変更点)
新UIの主な特徴
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説明モードと構成モードの切り替え
- 「説明」と「構成」の2タブが用意され、自然言語で説明しながら設定が可能。
- Copilotに「会話からタスクを細分化して」と指示 → そのままエージェントに組み込み。
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テスト画面が右側に常設
- 「エージェントをテストする」画面が横並びに配置。
- 構築とテストを同じ画面で並行でき、修正→試す→修正のループが圧倒的に効率化。
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構築AIのアシストが強化
- 名前の提案や機能の説明をCopilotが自動で提示。
- 例:「タスクの細分化とメール送信ボット」という名称候補を提示してくれる。
メリット
- 構築フローがより簡単になり、初心者でも迷わず作れる。
- テストが同じ画面でできるため、調整効率が向上。
- Copilotの提案力が上がり、ベースの構築スピードが速くなる。
デメリット
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言語設定が分かりにくくなった
- 右上の「…(三点リーダー)」メニューに移動。
- 以前のように直感的に切り替えられず、初見で迷う可能性あり。
- 従来のUIに慣れている人は、最初の数回は戸惑う。
結果 / 効果
- 開発効率の向上:構築とテストを同時に進められることで、トライ&エラーが早くなる。
- 教育・研修用途にもフィット:研修参加者が画面上で「説明→構成→テスト」をすぐ体験できる。
- Copilotらしさの強化:自然言語での構築アシストが強化され、実質的に「CopilotにCopilotを作ってもらう」体験が実現。
学び・まとめ
新しいCopilot Studioの構築UIは、Microsoft 365 Copilot的な体験を意識した刷新でした。特にテスト画面の常設と構築AIの強化は実務に直結する改善点。一方で、言語設定の場所が分かりにくくなった点は要注意です。
Tips:
- UIが変わったらまず「右上の三点リーダー」を探す。
- 研修やハンズオンでは「旧UIとの違い」を冒頭で説明しておくと参加者が迷わない。
参考リンク
次のステップ
- 実際に自分の環境で新UIを試して、旧UIとの操作感の違いを把握する。
- ハンズオン研修を企画している場合は、新UIベースで資料をアップデートすること。
- 多言語対応エージェントを使う場合は、事前に言語切り替え方法を周知しておく。