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農業用ハウスの開閉をLINEでリモート管理できるようにした話 Part3

Last updated at Posted at 2024-02-07

※途中で記事を投稿してしまったので再投稿です。
ここまで少しテンポが悪いので、ある程度書き進んだらPart同士をくっつけようと思います。

Part3はラズパイのセットアップやインストールが中心となります。なお、セットアップ手順はこちらの公式ドキュメント(2024/2/1時点)に沿っています。

この作業で必要なもの

RaspberryPiの購入先ですが、正規代理店であるKSY、もしくはSWITCHSCIENCEがいいと思います。Amazonによく売っている、ケースやSDカードがセットになったものは技適がついているか不明なのと、付属のSDカードがだいたい謎メーカーなのであまりお勧めしません。

  • RaspberryPi
  • 電源(ラズパイ4はType-C、5V/3AのACアダプタが必要です)
  • 32GB以上のmicroSDカード(中のデータはすべて消えます)
  • microSDリーダー
  • キーボード
  • マウス
  • モニター
  • パソコン
    以上のものがセットアップに必要です。キーボードとマウス、モニターはハウスに設置したら使わないので、お使いのPCのものでもかまいません。

microSDカードの代わりにUSBメモリを使えます。ただし、初回の起動に失敗する場合があるようなのでmicroSDカードを使用することを推奨します。

SDカードへの書き込み作業

まずSDカードを作業用のパソコンに挿入します。
こちらのサイトにアクセスし、Pi Imagerをお使いのPCのOSに応じてダウンロードしてください。
image.png

ダウンロードが終わったらインストールを進めます。以下の画面になったら、購入したラズパイのバージョンとOSを選びます。OSは一番上のものを選択しておけば問題ありません。
image.png

ストレージは使うmicroSDカードを指定してください。複数表示されてどれかわからない場合は、使わないUSBメモリなどをPCから取り外します。
image.png
次にOSのカスタマイズ(wifiの初期設定やパスワードなど)をするか聞かれるので、「設定を編集する」で設定画面を開きます。

作業用のパソコンがwifiでネットに接続されている場合は、その設定をコピーするために、windwos等のポップアップが出てくる場合があります。そのwifiでラズパイの設定を続ける場合は、「はい」を選択してください。
image.png

このような画面が出たら、「ユーザー名とパスワードを設定する」にチェックをつけてログイン用のIDとパスワードを設定します。デフォルトはIDがpi、パスワードがraspberryなのですが、今回は外に開かれたサーバーとして運用するので必ず変えておきましょう。

「Wi-Fiを設定する」はラズパイで接続するwifiの設定です。有線LANがある人は設定しなくても大丈夫ですが、ない方はチェックマークをつけてwifiの名前とパスワードを入力してください。作業用PCの設定がそのまま反映されている場合もあります。
「Wifiを使う国」はJPを選択してください。

最後に「ロケール設定をする」にチェックをつけ、タイムゾーンはAsia/Tokyo、キーボードレイアウトはjpを選択してください。

ほかのタブは、設定する必要はありません。
「保存」を押したら「はい」を選択して次の手順に移ります。

データが削除されるので、警告が出ます。「はい」を選ぶと書き込みが始まります
image.png

書き込みが始まったらしばらく放置です。SDカードによっては10分くらいかかる場合もあります。
image.png
image.png
こちらが表示されたら成功です。SDカードを取り外し、ラズパイ本体のセットアップに移ります。

本体の接続

電源は必ず一番最後に刺しましょう。

キーボードやマウス、モニター、microSDカードを接続していきます。有線LANでネットに接続する方はここで接続してください。
最後にACアダプターを接続したら数分でモニターに起動画面が出てきます。

マウス操作がおかしい場合

マウス操作に問題がない人は飛ばしてください。筆者の環境ではマウス操作が遅れる問題が高確率で出るので最初に直していきます。

左上の黒い四角形のアイコンをクリックすると、この黒いコンソールが起動します。
image.png
sudo nano /boot/cmdline.txt
このコマンドを入力してEnterキーを押します。するとNanoというテキストエディタが起動するので、矢印キーで一番右に移動します。そして改行せずにスペースを一つ入れて、末尾へこの文章を追加します。
usbhid.mousepoll=0
image.png
Ctrlキー+Xキーで終了します。保存をするか聞かれるので、
image.png
Yキーを一度押します。どのファイルに書き込むか聞かれるので、何も変更せずEnterキーを押し終了します。
image.png
そしたら最初のターミナルへ戻るので、以下のコマンドを入力して再起動します。
sudo reboot
これでマウス操作が直っているはずです。

OSのアップデート

インストールした直後ですが、殆どの場合OSのアップデートがあるのでしていきます。
一つ前と同じように、左上の黒い四角形からターミナルを起動します。

こちらのコマンドを実行してアップデートのリストを更新します。
sudo apt update
image.png
次にこのコマンドを実行してアップデートを行います。
sudo apt upgrade -y
それなりに時間がかかるのでしばらく放置しておきます。
アップデートが終了したら必ず再起動を行いましょう。このコマンドで再起動できます。
sudo reboot
シャットダウンしたい場合はこのコマンドです。
sudo shutdown now

これからラズパイを扱う上での注意点

ラズベリーパイは雑に扱われがちですが立派なパソコンです。普通のパソコンのように、何度も電源をぶつ切りしてしまうと高確率でOSが壊れてしまいます。作業を終了してラズパイを片付けるときは必ずシャットダウン作業を行うようにしましょう。
あと注意点とは少しずれるのですが、コマンドを実行する際につけているsudoSuperUserDOの頭文字を取ったコマンドです。一時的な管理者権限を意味するようなもので、このコマンドをつける作業はOSの根幹の部分を触る事が多いです。今回のマウスの対策のように、LinuxOSでは自分でOSの設定ファイルを書き換える事が増えてくるので、慎重に触るようにしましょう。

Part3はここまでです。慣れない作業が多かった方はお疲れ様でした。

※追記
キーボードレイアウトが違う方は、左上の黒いコンソールを開いて、sudo piwizと入力、Enterキーで実行すると初期設定ウィザードが開くので適宜設定してください。日本語入力に関しては、サーバー構築では基本的に使わないので解説しません。ネットで調べるといろいろ出てくるのでそれを試してみてください。

次回→https://qiita.com/Karry/items/93ad4298784dfd5ebcb2
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