環境
macOS 10.14.5
QGIS 3.4
今回の目標
神オープンソースGISソフトのQGISで、以下のように多数の地物を取り囲む枠線を描く事。
前提
手段を検討すると、たとえば以下のように手作業でポリゴンを作ってしまう方法が考えられます。
ただこの手法は地物が複雑になると結構面倒くさいです。そして何よりスマートじゃない!どうせならとことんラクしましょう。
スマートな手法
①バッファで地物を大きくする
地物を指定した値で大きくするバッファという機能があります。
ちなみにこの機能、マイナスの値にすれば地物を小さくする事も可能です。
今回は10,000m膨らませてみましょう。
いい感じですね。
②ディゾルブで地物を結合する
地物の重なりだとか、すべてを一切合切結合するディゾルブという機能があります。
実行すると以下のとおり、さっきの地物すべてがひとつの地物に結合されます。
③地物を簡素化する
現状は、最初の地物の最外周から一定距離で描かれたポリゴンとなっていますが、単なる枠線にそれほどの精密さは必要ないでしょう。ポリゴンの座標点を間引いて簡素化、つまりシンプルにします。
許容範囲の値が大きくなるほど、より強く簡素化されます。
今回は5,000mにしてみましょう。
いい感じ。
④完成
レイヤースタイルを好みに設定して、市町村レイヤーを被せれば完成です!(本記事冒頭の図形が完成)
参考
今回の市町村レイヤーのように、接点はあるが重なってはいない地物同士であってもディゾルブは有効です。以下のとおりすべての地物が結合されます。