Windows11でプロキシ設定を全ユーザに適用させる
はじめに
本ドキュメントは複数のローカルユーザに同一のプロキシ設定を適用するものです。
殆どの場合、この手順が必要になることはありませんが、今回必要となる状況に陥ったため備忘録として記しておきます。
条件
- ローカルグループポリシーエディタが有効であること(Proでは初期設定で有効ですが、Homeでは無効になっています)
- 管理者権限を有していること
ローカルグループポリシーを編集する。
ローカルグループポリシーエディタの起動
検索窓に「gpedit」と入力し、ローカルグループポリシーエディタを起動する
設定を変更する
コンピュータの構成、管理用テンプレート、Windowsコンポーネント、Internet Explorerの順にクリックする。
「コンピュータ別にプロキシを設定する(ユーザ別ではなく)」の項目を開いて有効にする。
これでユーザ権限ではプロキシが変更できなくなりました。変更しても反映されないようになります。
また、この時点でプロキシ設定は一度リセットされます。
Windows10までは、このあとIEを管理者権限で開いてプロキシ設定をやり直せば大丈夫でした。
ですが、Windows11ではIEが廃止されたため、このやり方ではできません。そこで次の手順を踏みます。
インターネットオプションを管理者権限で開く
コントロールパネルのインターネットオプションを管理者権限で実行します。
なお、コントロールパネルを管理者権限で実行しても、インターネットオプションはユーザ権限で実行されてしまい、プロキシ設定の変更が反映されない(編集はできるが、閉じて戻ってくるとクリアされている状態になる)ので注意してください。
エクスプローラで "C:\Windows\System32\inetcpl.cpl" にアクセスし、管理者権限で実行するとインターネットオプションを管理者権限で開いて変更できます。
プロキシを設定する。
開いたインターネットオプションのウィンドウから「接続」タブを開き、「LANの設定」をクリックします。
あとはそれぞれの環境に応じたプロキシ設定を行えば完了です。
まとめ
Windows10までのIEを使ってプロキシ設定を全ユーザに適用させる方法は多く出てきましたが、Windows11はリリースされてから日が浅かったため、情報がありませんでした。
おそらく日本語の情報は現時点(2021.11.09)でこれだけだと思いますので、もし同様に困った方がいらっしゃったら是非ご活用ください。
参考文献
WindowsのProxy設定を全ユーザ共通化する(@ktyubeshi さま)
前半は基本的にこの記事と同様の説明です。ただし、Windows11(IEがアンインストールされている環境)ではこの記事の手順ではプロキシを設定できないため、この記事はその部分を詳しく書いております。