背景
新卒で今の会社に入社して半年ほどは、担当者としてOJTで仕事を進めていました。
OJTが終わると、サブリーダー兼開発担当者として、システムの設計、開発・改修、テストなどを行ってきました。
また、サブリーダーとして要件定義やユーザー、他チームとの打ち合わせでリーダーの補佐をしていました。
5年ほどサブリーダーとして働いていましたが、部長主導の下で部の人員の役割変更が行われ、チームリーダーはシステム担当から部やグループ全体のシステム管理を担当する立場になり、若い世代(20代後半から30代)の人がチームリーダーになる世代交代が行われました。
チームリーダーとしての役割
チームリーダーに任命された後、私に課せられた役割は以下の通りです。
- 担当システムの最終責任者
- 担当システムに割り当てられている人員の管理
- 他チームやユーザーとの打ち合わせ
- システム改修・開発の要件定義や見積もりなどの担当システムに関する事務作業
課題
チームリーダーの役割を果たすにあたり、私には以下の課題がありました。
- 人員管理の経験がない
- コミュニケーション能力が不十分
人員管理は、今までの開発時と同様にタスク管理を自分だけでなくチームメンバーの工数も含めて管理することで、
最初は時間がかかりましたが、すぐに対応できるようになりました。
ただし、私はコミュニケーション能力が低いという問題がありました。
人見知りしやすく話すのが苦手なので、ユーザーヒアリングやチームメンバーへの指示で誤解が生まれないように次のことを行いました。
チームリーダーになって行ったこと
Team Geekの読書
チームリーダーになってまず行ったことは、「Team Geek」を読むことでした。
先輩や友人に相談すると、「Team Geek」を読んでHRT(謙虚・尊敬・信頼)の原則を意識すれば何とかなると言われました。
そして、HRTを意識したコミュニケーションをとるようにしました。
また、自分がサブリーダーの時よりもチームとの打ち合わせでは、話せる範囲で情報を共有し、より透明性があるようにしました。
透明性のあるコミュニケーション
透明性のあるコミュニケーションを心がけるために、以下のことを行っています。
- 共有できる情報は、なるべく公開する(ただし、情報の取捨選択は行う)
- 話を遮らずにメンバーの話を聞き、その後に意見を言う
- 重大な案件や難しい案件の場合、メンバー全員で意見を出し合ってまとめる。一回で決まらない場合、時間を区切って各自で考え、再度集まって議論する
- 複数の意見が出た場合、それぞれのメリット・デメリット・コストを出し合い、最終的にリーダーとして私が決める
一言で言えば、メンバーと話してメンバーの前でリーダーが決定したことを強調するようにしています。
リーダーが決定したことを示すことで、メンバー間でリーダーが知っているのかや、リーダーと違う動きをしているのではないかといった疑問や確認のコストを減らすようにしました。
また、リーダーがその決定をしたプロセスも見えるようにしました。
現状
HRTや先輩の意見を聞きながらチームリーダーの仕事をすることで、時間はかかるもののユーザーとの打ち合わせも主導して行えるようになりました。
最先任のメンバーに補助されながらですが、チーム管理もできるようになりました。