KCGコンピュータミュージアムとは?
京都コンピュータ学院(KCG)に併設されている、情報処理学会の分散コンピュータ博物館の一つ。
『パーソナルコンピュータ博物史』という本に書いてあって私がずっと行きたかった念願のところです。
情報処理学会の全国大会で関西に旅行することになったのでその機会に尋ねました。
高田さんという先生が丁寧に解説をしてくれました。
見聞録
見聞きしたことを忘れないうちに纏めます。
自由な校風
創立当初からコンピュータを学生が自由に使って良いよという方針で、他のコンピュータが置いてある大学の大学生からも羨ましがれたそう。
例えばコンピュータが繋いで縦横に並べて置いてある実習室で、一つの画面をマスに見立てて大きくコマを描いてオセロをしたりしてたそう
ハッカー精神に満ち溢れている。
最初のコンピュータ
ディスプレイがなく出力装置はプリンタで、重ねて印字して濃くするなどのテクがあったそう。今のターミナルでは到底真似できない。
ラップトップ
画像左側のJ-3100のラップトップ、それでも重くて膝に乗せたら痛めることから「ラップクラッシャー」と呼ばれていたようです。
キット
ハード実習という授業で実際にこのキットを組み立てていたそうです。
独自マシン
京都コンピューター学院が制作したパソコン。それ用のドライバを作らないといけないので、Microsoftと契約を結んでMS-DOSのソースコードを手に入れて弄っていたようです。
パンチカード
プログラムの文一行がパンチカード一枚だったようです。
高田先生曰く、三十行のプログラムで三十枚になり、持ち運ぶ時落としたら順番を直すのが大変だったそう。
お土産にFORTRANとCOBOLの一枚ずつ貰えました。ヤッター
高田先生はかく語りき
- 元々高田先生はKCGの学生だった
- コンピュータ室は空調を効かせてあり涼しいので、学生時代は夏休みは毎日学校に通ってた。
- そうしているうちに先生に顔が知れて、卒業の時に肩叩かれてKCGで働くようになった。
- 昔はNECや富士通、東芝、沖電気など多くの企業が独自のマシンを開発し、ハードウェアに独自性/個性があった。
- 昔は商用のソフトウェアでも自由だった