はじめに
- 本記事は、筆者がたまたま調べたパッケージ更新の挙動(仕様)を備忘までに記したものです。
- 記事の内容は、個人の見解または確認結果であり、UiPath の公式見解ではありません。
- 製品仕様や参考画像は 24.10 バージョンのもので構成しています。
共通部品(ライブラリパッケージ)を扱う人は要チェック
No. | オペレーション | 結果(pkg更新時の挙動) |
---|---|---|
1 | 引数の追加 | 影響なし |
2 | ツールチップの追加 | 影響なし |
3 | 引数のデータ型の変更 | 対象引数に警告マークが点灯 |
4 | 引数の名称変更 | 既存の対象アクティビティが壊れる |
5 | アクティビティの名称変更 | 既存の対象アクティビティが壊れる |
2の補足
ツールチップは対象の引数>右クリック>デザインプロパティから設定できます。
↓↓ツールチップが設定されている場合、引数の名称をマウスホバーした際にヒントが表示されます。
3の補足
数値型だった引数を文字型に変更しパッケージを更新した直後の例↓↓
4の補足
引数の名称を変更後にパッケージを更新すると「このアクティビティは存在しないか、読み込めませんでした。」と表示され、アクティビティの再配置・再設定が必要になってしまいます。
## 次の様にXamlを手修正すれば読み込めるようにはなります。
## 前提:引数「返却したい文字列」を「返却したい文字列_変更確認用」に名称変更した例です。
<表:パルプンテ sap:VirtualizedContainerService.HintSize="354,229.33333333333334" sap2010:WorkflowViewState.IdRef="パルプンテ_1" ログしたい内容="デフォルトの値のままです。" 返却したい数値="[テスト数値]" 返却したい文字列="[テスト文字列]" />
↓↓↓
<表:パルプンテ sap:VirtualizedContainerService.HintSize="354,229.33333333333334" sap2010:WorkflowViewState.IdRef="パルプンテ_1" ログしたい内容="デフォルトの値のままです。" 返却したい数値="[テスト数値]" 返却したい文字列_変更確認用="[テスト文字列]" />
5の補足
アクティビティの名称を変更後にパッケージを更新すると「このアクティビティは存在しないか、読み込めませんでした。」と表示され、アクティビティの再配置・再設定が必要になってしまいます。
## 次の様にXamlを手修正すれば読み込めるようにはなります。
## 前提:アクティビティの名称を「パルプンテ」を「パルプンテ_変更確認用」に名称変更した例です。
<表:パルプンテ sap:VirtualizedContainerService.HintSize="354,229.33333333333334" sap2010:WorkflowViewState.IdRef="パルプンテ_1" ログしたい内容="デフォルトの値のままです。" 返却したい数値="[テスト数値]" 返却したい文字列_変更確認用="[テスト文字列]" />
↓↓↓
<表:パルプンテ_変更確認用 追加引数="{x:Null}" 追加引数_出力="{x:Null}" sap:VirtualizedContainerService.HintSize="354,334.6666666666667" sap2010:WorkflowViewState.IdRef="パルプンテ_1" ログしたい内容="デフォルトの値のままです。" 返却したい数値="[テスト数値]" 返却したい文字列_変更確認用="[テスト文字列]" />
さいごに
いかがでしたでしょうか。
アクティビティやプロパティの名称は、Xaml内ではキー項目の役割を果たしているため、部品側で変更した際はあわせて編集してあげないと読み込めない様です。
パッケージ更新後に アクティビティが壊れた > 再設定大変だよ、どうしよう! とおもった方も、この仕様を把握していれば慌てずに済みますよね。
最後までお読みいただきありがとうございます(・ω・)ノ