はじめに
- 本記事では、メールの受信をトリガーにURロボットを起動し、WEBカメラでキャプチャした画像を下書き保存するサンプルワークフローを紹介します。
- 記事の内容は、個人の見解または確認結果であり、UiPath の公式見解ではありません。
- 製品仕様や参考画像は 23.4 バージョンで構成しています。
即席監視カメラのサンプルワークフロー全体
作り方の詳細
本ワークフローでは、Windows の標準アプリの「カメラ」をもちいてキャプチャをとります。
「アプリケーション/ブラウザーを使用」アクティビティを配置し、「カメラ」を起動します。以下の3プロパティは安定化のために変更します。
- ウィンドウサイズの変更:最大化
- オープン動作:IfNotOpen
- クローズ動作:Always
1~4番のクリック操作を自動化します。
「アプリケーション/ブラウザーを使用」アクティビティを配置し、「Yahoo!メール(※)」を起動します。
※:https://mail.yahoo.co.jp/u/pc/f/
→ 「メール作成」ボタンのクリック → 本文のテキスト領域のクリック → 「Ctrl+V」のキーボードショートカットを設置します。
あとは「下書きを保存」をクリックすればよいのですが、デフォルトだと保存が完了する前にブラウザを閉じにいってしまうので「待機」も適当に入れておきます。
(より安定させたい方はアプリのステート確認などで完了したことをチェックしましょう)
カメラアプリでコピーした画像は、手元の動作をみる限りアプリの起動中しか貼り付けに利用できなかったため、「Yahoo!メール」のブラウザのスコープはカメラアプリのスコープ内に入れておきましょう。
出来上がったプロセスをパブリッシュし、Integration Service にてトリガーを設定します。
(件名に「監視カメラ」って文言を含むメールを受信したら発火するように設定しています。)
なお、今回は接続中の自動生成マシンでUR実行しようとおもうので、対象マシンのランタイムと無人オートメーションの設定を確認します。
まず、対象マシンの「ランタイムの詳細」の「Production(Unattended)」を「1」にします。
次に、無人オートメーションの実行をONにし、「特定の Windows ユーザーアカウントを使用 ~略」をチェックします。
接続中のマシンの「ドメイン\ユーザー名」が正しく設定されているかをご確認ください。 ジョブのマシンやアカウントの指定は、こちらの設定に不備があっても可能です。(設定不備がある状態だと、プロセスを実行しても保留のまま開始しません)
以上の実装・設定に問題がない場合、無事にカメラが取得したキャプチャを確認できます!!( *´艸`)
おわりに
WEBカメラ と UiPath(Pro Trial(無料)) があればすぐに作れる監視カメラです。
4,5千円程度の市販の見守りカメラも1台は持ってますが、長期で家を空けるときなどは複数台あると安心ですよね
簡単につくれますので、夏休み前に必要な方は是非お試しください(´ω`)