みなさんIoTしていますか?
もうすっかり落ち着いて市民権を得た「IoT」ですが、物理世界と繋がれるのは魅力的です。
一方「何から手をつけてよいのかわからない」とか「何を作ってよいかわからない」等々、敷居が高く感じる方も多いと思います。
ただレゴ社から出ているBoostというのと、Scratchという教育用プログラミングツールを使えば、物理世界の面倒なことをあっという間に肩代わりしてくれるデバイスを自分で作ることができます。
今回はこの記事の「21分アイスティー」をLEGOで作ってみたいと思います。
記事中に
「マダム、21分ですごく半端な時間ですよね? 20分蒸らすのではダメですか?」。
「ダメよ! 私はもう何十年も夏になるとアイスティーを作り続けてきて、やっとこの最適な蒸らし時間にたどりついたの。20分でも22分でもダメ。21分、ちゃんと守るのよ」。
と書いてある通り、このレシピの肝は「21分」というところなのですが、21分を正確に待ち続けるというのは人類にとって高すぎるハードルです。そこで今回はティーバッグを入れて21分で引き上げるというところをScratchとLEGO Boostに代行してもらいます。
まずは結果から
LEGOで「21分アイスティー」を作ってみた。 pic.twitter.com/WBzT5yQaoZ
— Kaitou (@Kaitou1192) September 8, 2020
解説
ScratchとLEGO Boostの接続はこちらのページを参考にしてください。
https://scratch.mit.edu/boost
実際に書いたコード
ピンクのところが、他のプログラミングで言うところのいわゆる関数にあたるもので、Scratchでは「定義ブロック」と言います。
モーターに関しては、Boostの本体についている2つのモーターのみでやりくりしています。
(Boostには他に外部モーター1つと、カラー&距離センサーが1つついてきます。)
モーターの回転方向が「あちら向き」と「こちら向き」と分かりづらいので、間違えないように定義ブロックでわかりやすくしています。
モーターの回転については「秒数」と「回転数」の2つで制御できますが、今回は回転させている時間が比較的長いのと、緻密な回転数の制御が不要なので秒数で制御しています。
詳細については、僕の作った https://scratch.mit.edu/projects/423586255/ をご覧ください。
補足 その1
Scratchは、ひらがな&カタカナ表示モードがあるので(要は漢字表記がない)、小学校低学年でも普通に触れます。
LEGO Boost自体も制御用のソフトウェアがついてきて、こちらもビジュアルコーディングで、スマホからの操作も簡単です。
LEGOを組み立てることもそうですが、親子で同じ土俵で、対等に遊びやすいツールだと思いますので、ぜひお試しください。
補足 その2
ティーバッグを固定する時、ライオンのゼムクリップを使っています。
一番小さいやつだと動画の通りLEGOの穴あきパーツを通ります。
毎回紐を切ってティーバッグと結び直すのではないので、複数回の使用にも耐えられるようにしています。
参考記事
ブログ書きましたー
— 高橋ホイコ@森の音楽家になりたい (@tomakomako) September 4, 2020
21分紅茶は、22分じゃダメです。だから、ロボットアームが必要です。https://t.co/qid9jVgL5I