GAS経由でメールを送ろうとするとありがちな罠……
Google Formsは安易かつとても便利で、何かのアンケートや受付を簡単にとって集計して、入力してくれた方に何かしらの集計をし、お返事を書く場合etc. Google Sheets で受けて、GAS経由でメールを自動返信というのは、ほぼ王道パターンになっているかと思います。
ただ、ここで問題になるのは Gmail の送信上限。
実際の前述の方式で、ちょっと件数の多いものを受け付けて上手く動かなかった経験がある方も多いのではないでしょうか?
1日あたりの送信上限
1日あたりのメール数
- 無料版Googleアカウント → 100通
- G Suite(試用アカウント) → 500通
- G Suite → 2,000通
を超すとメールの送信ができなくなると書いてありますが、こちらは通常のメール送信の場合。
GAS経由でメールを送信する場合
- 無料版Googleアカウント → 100通
- G Suite(試用アカウント) → 100通
- G Suite Basic / Gov → 1,500通
という制限になり G Suite Basic に移行すれば、GAS経由で1日に1,500通までメールを送信できるということになります。
試用アカウントから1日1,500通送れる状態への移行
では、G Suite Basicに移行すれば良いじゃんというお話になると思うのですが、ここにも罠が潜んでいます。
試用アカウントの制限の解除
次の 2 つの要件が満たされると、これらの制限は解除されます。
- アカウントの試用期間が終了しており、有効なサブスクリプションが開始している。
- アカウントに対する請求額が累計で 30 米ドル(またはご利用通貨での同等額)に達している。
1つ目の条件に関しては、G Suite申込時に開始される14日間の無料試用サブスクリプション期間を終了し、有料サブスクリプション期間に入っていれば問題はありません。(無料試用サブスクリプション期間内に支払い情報の設定をし、14日間を経過していることが条件になります。)
2つ目の条件に関しては、個人でG Suite Basic を契約している場合、有料サブスクリプション期間に入っていても、累計請求額が$30を超すまでは数ヶ月待たなければなりません。
14日間も待ったのに、加えてお金を払いながら数ヶ月も待つなんて耐えられません!
これを解決するには、G Suiteの手動での早期払い機能を使って$30を超す状態にすればOKです!
https://support.google.com/a/answer/6140582
注意点
- メール送信数には確認用に BCC で自身のアドレスに送っているものでも1通としてカウントされます。
- 100通/日 のはずなのに 50通/日 しか送れてない!というのは、おそらくこの手の問題です。
- これとは別に1日あたりの Script runtime と Custom function runtime の制限があります。