はじめに
エンジニア転職 Advent Calendar 2023 14日目の記事です!
ここ数年、採用についてお手伝いさせていただくことが多かったので、そのときに気づいたことをまとめます。
もしかしたら、弊社特有のポイントが含まれてしまうかも知れませんが、ご参考になれば🙏🏻
青臭いことでも良いからこれからについて教えてほしい
いくつかの転職サイト等では「これから何がしたいか?」や「条件の中で何を重視しているか?」という記入欄があると思います。それなりに歴があると、こういうところは結構恥ずかしくてなかなか真面目に書かない方もいると思います。実際、僕は結構恥ずかしくてちゃんと書けていない派です。
採用をお手伝いするようになると、ここの欄はものすごく重要です。
例えば、今後「コードを書いていきたいのか?」「マネージメントをやりたいのか?」ということが書かれていれば、コードを書きたい方にマネージャーの仕事をお願いするということは結構減るんじゃないかなと思います。(少なくとも弊社では、そういうスカウトは避けていると思います。)
また歴が長くなってきたときに「フロントエンド10年やってきたけれど、今はバックエンドをやっていて3年目で、今後もバックエンドをやっていきたい。」みたいなことが結構発生すると思います。この際、スカウトをする側としては「フロントエンドを10年もやってきているから、きっとフロントエンドが好きに違いない。」という読み取りをする方も多いと思います。
フロントエンドとバックエンドだとポートフォリオやレジュメ、GitHubとかを読み込めば直近何に興味があるか分かるだろ!っていうのもあるといえばあるのですが、このあたりは読み取り側がたまたま気づくか?気づかないか?みたいな賭けになってしまうところも多いので、もったいなさそうな気はします。
また、エンジニアのキャリアは、他の職種に比べてキャリアが分かりづらいというのもあります。
おそらく他の職種だと、なんとなく経験年数と、レジュメに書かれていることを見ると、次はリーダーかな?とか、結構なポジションを用意しないと来てくれないとか、なんとなく分かったりすることが多いのですが、エンジニアにおいては、今CTOなんだけれど、やっぱり手を動かして作る方に行きたいと思っている方も、他の職種に比べて比較的多いイメージです。
このあたりも、希望が分かって、マッチするようなポジションがあったり、作れそうであったりするなら、弊社の場合はお声掛けすることも多いので、なんとなくでも良いので伝わるように書いていただけると良いのではないかなと思います。
あと「テンプレっぽいスカウト送ってきやがって!!!」みたいなのは、まれによくSNS等で見かけます。僕も受け取る側としては、めちゃくちゃよく分かります。ただ、情報的にどうしても足りていないものの場合は「◯◯のご経験があるとお見受けしました!」みたいなことしか書けないというのも事実ではあったりします😭
可能な範囲で構いませんので、情報を埋めていただくか、活動やお仕事が分かるようなサイトへのリンクをはっていただけると失礼なスカウトが減るのではないかなとは思います。(とはいえ、テンプレで送ってくるところは、テンプレで送り続けるとは思います。ただ、ちゃんと情報を用意しているのにテンプレで送ってくるところは、そういうところなのかなという判断材料の1つになると思います。)
スキルや知識は拙くても良いから作りたいものを作って見せてほしい
採用するお手伝いをすると「◯◯チュートリアル」や「△△クローン」みたいなものを頻繁に目にします。特に経験の浅い方ほどこのあたりを用意してくれることが多い印象です。
たしかにデモンストレーションとしては最低限のラインが分かるので良いかも知れませんが、弊社の場合だとそれが加点として扱われることはほぼないです。
ちなみに弊社は、タイミングによってしまいますが未経験や微経験を採っています。この未経験や微経験の場合は、たしかに個人で開発されたもので判断することが多いです。いくつか判断のポイントはあるのですが、一番特徴があるのは「作りたくて作った」が見えるかどうかです。
「作りたくて作った」は、いくつか軸があると思います。例えば「自分が使いたくて作った」というところは、すごく加点になります。前職等で困った経験から作った、家族が困っていたから作った、自分の趣味で発生している問題を解決するために作ったみたいなもので、自分や身近な人が実際に日常使っているものみたいなものは、本当にすごいなと思います。面談でも、その話で盛り上がることも多いです。
この際、気をつけなければいけないのは、デザインも、フロントも、バックも、インフラも全部やらなきゃいけないということはありません。別にデザインやフロントがものすごく拙かったとしても、やりたいことが実現できていて、問題が解決されていて、実際に使用されているというものであれば大丈夫です。なんなら、自分的にめっちゃ便利な勝手API作ってみましたみたいなものでも全然OKです。
イベントにいったり、LT会に登壇したり、出会いを増やしたほうが良い
転職においてリファラルが強いことは間違いないです。ただ、数年一緒に働いて、次の会社でも一緒に働きたいから呼ぶみたいなことはまれです。
ちゃんとしたリファラルではないかもしれませんが、イベントに参加して交流会等で知り合った方にお声掛けさせていただくということも普通にあります。
「そういうところで交流するのは苦手……。」という方は、思い切って登壇してしまうのも手です。イベント後の交流会で、逆に声をかけてもらえる可能性が高まります💪🏻 また、登壇した記録は転職サイトのプロフィールページ等々にも書くことができますし、スカウトする側からすると、そういうところで目に止まることも結構多いです。
たまに情報をアップデートしよう
僕はズボラなので、あまり人のことは言えないのですが、多くの転職サイト等では、更新状態を表示するサインが用意されています。情報をアップデートすると、そのサインが良い状態になると同時に、アップデートした職種やポジションをベースにしたスカウトになるので、よりよい情報が入ってくることになると思います。
その際、先ほどのこれからのやりたいことやキャリアについてを加えてもらったり、作ったものや登壇情報を追加してもらえたりすれば、より希望のスカウトに近づくと思います。
行きたい会社があるなら直接応募しよう
散々スカウトされる方法と書いてきたのですが、もしこの会社に行きたい!というのが具体的にあるのであれば、直接応募してしまうという手もあります。
なんとなーく、漠然とエージェント等々を通したほうが1次面接までたどり着いたり、条件を言いやすい雰囲気が出ていたり、もっというとちゃんとお膳立てしてくれるので、わざわざハードルが高く、やりづらい雰囲気が出ている自主応募は避けてしまう方も多いかも知れません。
たしかにエージェントの方は、ちゃんとヒアリングして、自分が書くプロフィールやレジュメ、ポートフォリオよりうまく魅力付けしてくれたり、言語化して紹介してくれたりするので、スムーズに行くケースも多いです。
ただ上記のポイントに配慮してプロフィール、レジュメ、ポートフォリオを用意できたのであれば、自主応募は良いルートです。企業に対して、本当に希望しているということを伝えられますし、企業側にとっても自主応募で来られた方を採用するメリットは大きいです。
さすがに自主応募は怖い…… という場合、もしその企業がWantedlyに出している場合は「話を聞きに行きたい」を押してもらっても大丈夫です。その際、Wantedly上でちゃんとプロフィール、レジュメ、ポートフォリオの情報をキャッチできるように用意しておきましょう。(別にWantedlyからお金をもらっていたりはしません😎)
Qiitaは書いたほうが良い
最後になりますが、Qiitaは書いておいたほうが良いです。普段の活動から、プロフィールをいただいたときにすぐどの方かと分かるケースもあります。またQiitaのアカウントのリンクが貼られていれば、ちゃんと読ませていただいています!
ご参考になれば🙏🏻