本記事の背景
この記事は、私が卒業論文を執筆していた際、友人からの質問へ答えるために作成したものです。
LaTeX を使用する人々のお役に立てれば幸いです。
はじめに
卒業論文を書く際には、LaTeX を使うことが多いです。しかし、全ての文書を main.tex
ファイルに書き込むと、行数が非常に多くなってしまいます。
そこで、ファイルを分割する方法があります。
この方法を使うと、文章の修正や入れ替えが簡単になり、作業効率を上げることができます。
本題に入る前に
LaTeX を使う場合は、ファイル名やフォルダ名をすべて半角英数で指定することがおすすめです。
全角文字を使用するとエラーを発生する可能性があります。
分割したファイル名、フォルダ名は必ず半角英数にする
外部の文書ファイルの読み込み
LaTeX で外部の文書ファイル(.tex
ファイル)を読み込むためには、input
で読み込む方法と include
で読み込む方法があります。
input
で読み込む場合
外部の LaTeX ファイルを input
コマンドで読み込む方法を説明します。
例えば、hoge.tex
を読み込みたい場合は、main.tex
に次のように書きます。
\input{hoge.tex}
この場合、拡張子は省略しても大丈夫です。
また、複数のファイルを読み込む場合は、次のように書きます。
\input{hoge.tex}
\input{fuga.tex}
\input{piyo.tex}
これにより、複数のファイルを 1 つの LaTeX 文書にまとめることができます。
include
での読み込み
include
コマンドを使うと、外部ファイルを読み込むことができますが、input
と異なり、コマンドの前後に改ページが挿入されるため、注意が必要です。
\include{hoge.tex}
複数のファイルを読み込む場合は、次のように書きます。
\include{hoge.tex}
\include{fuga.tex}
\include{piyo.tex}
なお、include
コマンドは新しいページから始まるため、本文中で使用するには注意が必要です。
主に、章ごとに分割する場合などに使用されます。
最後に
修正点、疑問点があれば編集リクエスト、コメントお待ちしています。
参考文献