【iOS 15】SwiftUIで共有画面の作成法

はじめに

ここでは SwiftUI で共有画面を作成する方法を解説します。

SwiftUI では、iOS16 から ShareLink 構造体がありますが、iOS15 以前は SwiftUI のネイティブサポートはありませんでした。そのため、開発者は代替アプローチを使用する必要があります。
ここでは、iOS16 と 1OS15 以前の2通りで共有画面を作成する方法を解説します。

開発環境

• Xcode15
• Swift 5.10

iOS 16以降

iOS16 から、Apple は ShareLink という新しい View を導入しました。これにより、共有画面のプレセンテーションを簡単に作成するようになりました。
body 内に、ShareLink を使い、引数に共有したい任意の item を入れてあげれば完成します。

ContentView.swift

import SwiftUI

struct ContentView: View {
    var body: some View {
        VStack {
            // iOS 16
            let shareText = "iOS 16 or later shareItem"
+            ShareLink(item: shareText) {
                HStack {
                    Image(systemName: "square.and.arrow.up")
                    Text("iOS 16 or later")
                }
            }
        }
        .padding()
    }
}

#Preview {
    ContentView()
}

ShareLink については以下の記事がとてもわかりやすく書かれているので、詳細はこちらの記事を参考にすると良いと思います。

iOS 15 以前

iOS 15 以前の SwiftUI では、ShareLink のような簡単に共有シートを作成する API はありません。そのため、UIKit の UIActivityViewController を使って作成します。

共有画面のコンポーネント

import UIKit

struct ShareView {
    static func showShareScreen(item: [Any]) {
        let activityVC = UIActivityViewController(
            activityItems: item,
            applicationActivities: nil
        )
        let windowScene = UIApplication.shared.connectedScenes.first as? UIWindowScene
        windowScene?.windows.first?.rootViewController?.present(activityVC, animated: true)
    }
}

上記のコードは、item という [Any] 型を引数として取り扱います。これにより、任意のタイテム(URL, テキスト、画像など)を共有することを目的にしています。

UIActivityViewController は iOS の共有画面を表示する ViewController です。これは引数を元に作成されます。

windowScene では、iOS のメインウィンドを取得しています。UIApplication.shared.connectedScenes で現在、接続されているすべてのシーンを取得し、first プロパティで最初のシーンを取得します。これを UIWindowScene にキャストしています。

次に、取得した WindowScene の最初の　Window　の rootViewController を通じて、UIActivityViewController をモーダルとして表示します。

これは以下のようにして使うことができます。

ContentView.swift

import SwiftUI

struct ContentView: View {
    var body: some View {
        VStack {
            Button {
+                let shareText = "iOS 15 or earlier shareItem"
+                ShareView.showShareScreen(item: [shareText])
            } label: {
                Image(systemName: "square.and.arrow.up")
            }
        }
        .padding()
    }
}

#Preview {
    ContentView()
}

最後に

サンプルコードを使ったリポジトリを公開しているので、よかったらスターください。

参考