CentOS7でのチーミング設定
チーミング:複数のNICを1つのNICとしてまとめて扱う技術。チーミングされたNICの一部が欠落してもほかのNICで通信を補うことができたり、通信速度の低下を防ぐことができる。
参考記事:https://qiita.com/yunano/items/34c6b805759b7560352f
teamdコマンドのインストール
CentOS7ではteamdコマンドはプリインストール済みだが、ない場合はインストールする。
# yum install -y teamd
チーミングされたNICを作成する。
複数のNICを束ねる仮想的なインタフェースteam0を作成する。
runner
はroundrobin
を用いる。
roundrobin
ではまとめられたNICで分散しながらデータを送信するので、負荷分散が見込める。
ネットワークチーミングデーモンおよび「ランナー」について
# nmcli connection add type team con-name team0 ifname team0 config '{"runner": {"name": "roundrobin"}}'
チーミングされたNICのIPを振る。
teamによって作成される仮想的なNICのIPアドレスを192.168.0.200/24、ゲートウェイを192.168.0.1に設定する
# nmcli connection modify team0 ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.0.200/24 ipv4.gateway 192.168.0.1
チームの奴隷にしてやろう。
チーミング対象のNICをteam0のスレーブとして割り当てる。
# nmcli connection add type team-slave ifname [NIC名] master team0
最終チェック
チーミング対象のNICに物理的LAN接続をしたら、ネットワークの再起動を行う。
# systemctl restart network
nmtuiコマンドでチーミング対象のNICを自動接続OFFに変更し、team0のスレーブを自動接続ONに変更する。
この設定時にDNSサーバが消えているとサーバからドメインでの外部アクセスができなくなるので注意。
設定が完了したらネットワークを再起動して、反映させる。
# systemctl restart network
お疲れ様でした。