仕事でデータ分析や機械学習以外にも大規模なシステム開発に対応できるようにしたい、ということでMicrosoft認定資格の「Power Platform業務コンサルタントアソシエイト」取得に向けた学習を始めました。Power Platform業務コンサルタントアソシエイト以外にも以下の資格の取得を目指そうと思います。
①Power Platform 業務コンサルタントアシスタント
②Power Platform Developer Associate
③Power Platform アプリ開発者アソシエイト
④Power Automate RPA Developer Associate
⑤Power BI データアナリストアソシエイト
⑥Power Platform Solution Architect Expert
ここでは学習した内容を後から見返せるよう、業務コンサルタントアシスタント対策のラーニングパスで学習したことをメモしておきます。
環境構築
Power Platform、Power BIを本格利用するにはまずMS開発者プログラムに参加する。
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PowerPlatformはローコード ツールを利用してビジネスにDXを導入するためのフレームワーク。その下位カテゴリーにあるのがBI, Apps, Automate, Virtual Agentsの4サービスとなっている。
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PowerAppsはマルチプラットフォームで使える業務用アプリを制作するためのサービスで、まずソリューションというアプリの全体を管理するためのダッシュボードを作る。
アプリのソリューション内ではデータはPandasで扱っているようなテーブルデータとして管理される。
Dataverse・PowerPlatformについて
Power Platform は組織のビジネス データ、アプリ、フローを保存、管理、共有するための環境。データはアジアデータセンターといった地理的な場所にあるデータ センター内に作成される。
Power Platformサービスの開発は セキュリティ開発ライフサイクル(SDL) に従うことが推奨されている。詳しくはSDLの紹介ページを参照。
https://www.microsoft.com/en-us/securityengineering/sdl/practices
またデータ損失防止 (DLP) ポリシーに基づいたアクセス制限や個人情報保護を施す必要がある。Power PlatformとAutomateに接続できるアカウントを制限するコネクターがこれに該当する。
Microsoftはデータセンター間の通信にTLS1.2という暗号化を施している。詳しくは要学習。
アクセシビリティ対応について。アクセシビリティ対応のキャンバス アプリを使用すると視聴覚障害、その他障害者向けに対応したアプリを制作できる。詳しくはここ:
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-apps/maker/canvas-apps/accessible-apps
Dataverseが提供する機能を簡単に要約。Microsoft Dataverse はクラウドベースのソリューションで、さまざまなデータとビジネス ロジックを簡単に構成する。横文字ばかりで分かりにくい(笑)が、要は例えば ECサイトの運営などに必要な大規模システム開発ができる ということ。
Dataverse機能の各カテゴリ
- セキュリティ: 条件付きアクセスと多要素認証
- ロジック: ビジネス ロジックをデータ レベルで簡単に適用
- データ: データの整形、データの検出、モデル化、検証、レポート作成(BI)
- ストレージ: 物理データは Azure クラウドに格納
- 統合: API、Webhook、イベント、データのエクスポートによりデータを柔軟に格納・取得
Microsoft Power Platform のビジネス バリューについて
Power Platformは具体的にどんなことに使えるのか、つまり基礎的な用途や顧客にとってのビジネス バリュー、および他の Microsoft 製品との連携方法について理解する。
Power Platformは例えば Excelのような365アプリやTeamsと連携して必要な情報を取得する・送信する のに役立てられる。端末のデータを集め、それを開発者が一元管理するという体制にできる。データが一元管理できるとデータの複製・整合性のチェックといった紛失に備えたリスク管理、顧客情報の一元管理による漏洩リスクの削減に有効である。
Power Platformの目的の一つが、データを活用してデータ主導の意思決定をできるようにする こと。そのために勤務時間の入力など、自動化可能なプロセスの可能な限りのIT化・自動化 、そこから得られるデータをデータ分析・機械学習とアルゴリズムによる予測 に役立てる。そうしたIT化・自動化の恩恵をCEOから末端の労働者までに普及するのがMSの目指すDX。
Power Platformでのサービスの内、下位カテゴリーとなるサービスでどのような事ができるかをまず理解する。
Power Platforms
ビジネス ニーズに合ったアプリを作成するためのローコードな開発環境。アプリはWEBブラウザーとマルチプラットフォーム環境で動作する。
Power Automate
アプリケーションとサービスの間に自動化されたワークフローを作成する。いわゆるRPAができる。毎週の更新のために同じメールを下書きする、承認をもらうために違う部署を行き来するといった無駄をなくせる。
Power BI
データの分析情報を提供するビジネス分析サービス、いわゆるBI。データのビジュアル化を通じてそれらの分析情報を社内・ステークホルダー間で共有できる。
Power Virtual Agents
コーディングなしでチャットボットを簡単に作成できる。会話型ボットを置くことでこれまでは個々の人間任せだったコミュニケーションや、面倒なマニュアルの確認を短縮・削減できる。
Power Pages
外部向けビジネス Web サイトを作成・管理する。ローコード SaaS (サービスとしてのソフトウェア) として機能する。豊富でカスタマイズ可能なテンプレートを活用できる。
AI Builder
ワークフローと Power APower Platforms に AI 機能を追加する。
Dataverse
共通のデータ モデルを作成してAPower Platforms・Automate等に用いるデータを保管できる。データの統合、表示、および操作を行える。ビジネスとしては不動産物件の管理、銀行口座情報とローン申請処理の記録、販売する部品とサービスの一覧などに活用されている。
Connector
Power Platform上のクラウドのアプリ、データ、およびデバイスを相互に接続する。 Power Platform 用の 900 以上の事前構築済みコネクタがあり、Salesforce、Office 365、Twitter、Dropbox、Google サービスなどなどにデータを共有・送受信するための橋渡しができる。現状ではMicrosoft Exchange を使用してメールを処理する、ファイルを Microsoft SharePoint に保存する、請求書の送信と承認がを Microsoft Teamsで行う、Oracleにデータを送信するなどの活用ができる。
Power Platformをビジネス活用する
多くの組織はITシステムの老朽化・ニーズを満たすための商品・サ―ビス開発の不発、労働力の不足といった問題を抱えている。そこでこれらの課題解決にPlatformを活用することを考える。
- 従業員の仕事の仕方の変化
カスタムされた体験、メディアを通したコラボレーション等のデジタル体験を仕事に取り入れる - アプリケーション開発のコスト削減
必要なアプリケーションの初期投資・運営費を削減する - 情報のスピードを高める
ビジネス戦略とニーズの変化に対応できるよう、短時間で最適なソリューションを考案・実装できるようにする - 開発の効率的な見積り
システム開発のプロセスに市民開発者を責任ある方法で組み込み、組織の発展に繋げる(フュージョン開発アプローチ)
Microsoft Power Platformサービスと365アプリとの連携
受信メールの添付ファイルを SharePoint サイトや OneDrive for Business フォルダーに保存する、などの動作をPower Automate フローで実装できる。
またExcel にデータを入力する作業(キー入力とクリック動作)を模倣、手動で何分・何時間もかかっていたデータ入力タスクを数秒で完了させることが可能になる。(RPA)
世界的なパンデミックが発生して以来、とある不動産会社ではPower PlatformサービスとTeamsを活用して不動産エージェントをリモート ワーカーとした。そのほとんどはオフィスに来るのを月に 1 回程度に削減 できるようになった。またPower Virtual Agents ボットを使用して日常業務をサポートする、Dataverse for Teams を使用して専用の経費送信アプリを作成する、不動産販売の分析を提供するPower BI レポートを組み込む等のDX化にも役立てられている。
Microsoft Power PlatformサービスとAzureとの連携
Azure クラウドプラットフォーム はデータ ストレージ サービスからAIサービスまで、クラウド ソーシングサービスを提供している。Azure サービスを Power Platformと共に使用すると従来のシステムを最新化したり、プロセスを自動化したり、高度な分析ソリューションを作成したりといったDX化が可能になる。
とある航空会社では、Azure API Management でホストされているAPIを用いることで航空券の管理と承認のシステムを構成している。
間違えた問題一覧
SharePoint に項目が追加され、Power Automate でフローを実行する。このような動作はどう呼ばれているか?
→「トリガー」。特定のアクションを開始または実行するためにワークフローに指示する操作。SharePoint に書き込んだデータを Power APower Platforms に入力などの処理が「アクション」であり、トリガーの後に実行される。