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Googleタグマネージャーを使った仮想ページビューの設定方法

Last updated at Posted at 2020-07-20

#仮想ページビューとは
Googleアナリティクスでページビューとしてカウントされないページに仮想ページを割り当てることで、ページビューを発生させて計測を行う方法のことです。

#活用例

  • 同一URL内でページが遷移するお問い合わせや資料請求などの各ページ(入力→確認→完了)のページビューを計測したい時
  • 異なるドメインのサイトを同一サイトとして計測したい時
  • PDFファイルのページビューを計測したい時

#設定方法
今回は、お問い合わせフォームの各ページ(入力・確認・完了)に仮想ページビューの設定を行う方法について説明します。なお、下記は完了していることを前提とします。

  • Google アナリティクスアカウントの登録
  • Google タグマネージャーの登録
  • Google タグマネージャーとGoogle アナリティクスの紐づけ
  • Google タグマネージャーのウェブサイトへの記述

##(1)仮想ページのURLとページタイトルを決める
お問い合わせフォームの各ページのURLとページタイトルを予め割り当てておきます。

 仮想ページ
タイトル 
仮想URL
お問い合わせ(入力) https://www.sample.com/contact/input
お問い合わせ(確認) https://www.sample.com/contact/confirm
お問い合わせ(完了) https://www.sample.com/contact/finish

##(2)データレイヤー変数をページに追加
(1)で割り当てた各仮想ページに、以下の script コードを記述します。
コードは必ず Google タグマネージャーのコンテナスニペットより上部に記載してください。
参考:Googkeタグマネージャー(データレイヤー変数をページに追加する)

お問い合わせ(入力)
    window.dataLayer = window.dataLayer || [];
    dataLayer.push({
        'trackPageview': '/contact/input',
        'title': 'お問い合わせ(入力)',
        'event': 'loadready'
    });
お問い合わせ(確認)
    window.dataLayer = window.dataLayer || [];
    dataLayer.push({
        'trackPageview': '/contact/confirm',
        'title': 'お問い合わせ(確認)',
        'event': 'loadready'
    });
お問い合わせ(完了)
    window.dataLayer = window.dataLayer || [];
    dataLayer.push({
        'trackPageview': '/contact/finish',
        'title': 'お問い合わせ(完了)',
        'event': 'loadready'
    });

##(3)Googleタグマネージャーにてユーザー定義変数を作成
(2)で記述した3つの変数(trackPageview、title、event)の設定を行います。

① trackPageviewの設定

  1. 「ワークスペースタブ」から、変数 > ユーザー定義変数メニュー > 【新規】をクリックし、新たに変数を作成します。

  2. 「変数対応を選択して設定を開始..」をクリックして、表示された変数対応から【データレイヤーの変数】を選択します。
    image.png

  3. 「データレイヤーの変数名(※)」に「trackPageview」と入力します。
    ※データレイヤーの変数名…読み取り先のデータレイヤーの変数名のこと。ウェブサイトで下記のコードが実行されると「var」という名前のデータレイヤーの変数値は「value」に設定されます。データレイヤーの変数はセッション単位ではなくページ単位でのみ指定します。
    image.png

  4. データレイヤーの変数を設定したら変数名(例:お問い合わせ_仮想PV_trackPageview)を入力して【保存】をクリックします。
    image.png

② titleの設定

  1. 「ワークスペースタブ」から、変数 > ユーザー定義変数メニュー > 【新規】をクリックし、新たに変数を作成します。

  2. 「変数対応を選択して設定を開始..」をクリックして、表示された変数対応から【データレイヤーの変数】を選択します。
    image.png

  3. 「データレイヤーの変数名」に「title」と入力します。
    image.png

  4. データレイヤーの変数を設定したら変数名(例:お問い合わせ_仮想PV_title)を入力して【保存】をクリックします。
    image.png

③ eventの設定

  1. 「ワークスペースタブ」から、変数 > ユーザー定義変数メニュー > 【新規】をクリックし、新たに変数を作成します。
  2. 「変数対応を選択して設定を開始..」をクリックして、表示された変数対応から【カスタムイベント】を選択します。
    image.png
  3. カスタムイベントの変数を設定したら変数名(例:お問い合わせ_仮想PV_event)を入力して【保存】をクリックします。
    image.png
    以上の手順で、ユーザー定義変数の設定は完了ですので、ユーザー定義変数の一覧にて「(2)データレイヤー変数をページに追加」で push した配列の要素名と同じになっているか確認してください。
    image.png

##(4)Googleタグマネージャーにてトリガーを設定
(3)の③で設定した event に対してトリガーを設定します。

  1. 「ワークスペースタブ」から、トリガー > 【新規】をクリックし、新たにトリガーを作成します。
  2. 「トリガーのタイプを選択して設定を開始..」をクリックして、表示されたトリガータイプから【カスタムイベント】を選択します。
    image.png
  3. 「イベント名」には event に設定した「loadready」を入力し、トリガーの発生場所は「一部のカスタムイベント」として、イベントを発生させたいURLを指定します。
    image.png
  4. トリガーを設定したらトリガー名(例:お問い合わせ_仮想PV_トリガー)を入力して【保存】をクリックします。
    image.png

##(5)Googleタグマネージャーにてタグを設定
Googleアナリティクスタグに設定した仮想URLを渡すフィールドと値の設定を行います。

  1. 「ワークスペースタブ」から、タグ > 【新規】をクリックし、新たにタグの設定を行います。

  2. 「タグタイプを選択して設定を開始..」をクリックして、表示されたタグタイプから【Google アナリティクス: ユニバーサル アナリティクス】を選択します。
    image.png

  3. 今回はページビューを計測したいので、トラッキング タイプは「ページビュー」とし、タグの設定変数のフィールドを個別にオーバーライドさせるため「このタグでオーバーライド設定を有効にする」にチェックを入れて「トラッキング ID 」を入力します。また、(3)の①と②で定義した変数を値として受け渡すために「詳細設定」にてフィールドを設定します。
    image.png

  4. フィールドを設定したら「タグの設定」の下にある「トリガー」から「トリガーを選択してこのタグを配信...」をクリックし、(4)で作成したトリガーを追加します。
    image.png

    image.png

  5. トリガーを設定したらタグ名(例:お問い合わせ_仮想PV_Googleアナリティク)を入力して【保存】をクリックします。
    image.png

  6. 通常の計測タグ(All Pages)のトリガーの例外に 5. で設定したタグを追加します。これを行うことで、通常の計測用タグと今回設定した仮想PV用のタグとで重複した値の取得を回避することができます。
    image.png

##(6)Googleタグマネージャーの公開
全ての設定が完了したら【プレビュー】ボタンをクリックして設定内容が、正しく稼働しているかを確認したら【公開】をクリックします。

#確認
設定内容が問題なく稼働しているか、Google アナリティクスにて確認を行います。
仮想ページの設定を行ったページ(例:www.sample.com/contact/input)にアクセスした状態で、Google アナリティクスの レポート > リアルタイム > 概要 の「サマリー」に表示される「上位のアクティブ ページ」に仮想ページとして設定したURLが表示されるかを確認します。

お問い合わせ(入力)
image.png

お問い合わせ(確認)
image.png

お問い合わせ(完了)
image.png

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