この記事について
ライセンスの割り当てについてよく耳にするようになったので、グループベース ライセンスの管理について簡単にまとめてみた。
グループベース ライセンスって何?
Office365 のライセンスは、ユーザー単位なのでユーザー個々に割り当てる必要があるが、数百人から数千人になると大変。
また、ライセンスの中には Exchange、SharePoint、Teams など多くの製品が含まれており、管理方法によっては、部署や業務内容で割り当てたくないサービスがあったりもする。
グループ ベース ライセンスを利用すると、Azure AD 上のグループ (AADC で同期したグループもOK) にライセンスを割り当てることができ、割り当て時に一部のサービスを無効にするとかもできるので、管理が容易になる。
要件
・Azure AD Premium P1 以上の有料または試用版のサブスクリプション
・Office 365 Enterprise E3、Office 365 A3、Office 365 GCC G3、Office 365 E3 for GCCH、Office 365 E3 for DOD 以上の有料または試用版のエディション
手順
1. Azure AD に管理者アカウントでサインインし、[ライセンス] をクリック。
以下から直接アクセスも可能。
https://aad.portal.azure.com/#blade/Microsoft_AAD_IAM/ActiveDirectoryMenuBlade/Licenses
2. [すべての製品] をクリック。
任意のライセンスをクリックすると、現時点で割り当てられているユーザーなどが確認できる。
3. 割り当てたいライセンス (ここでは Microsoft365 E5) のチェックボックスをON にして [+ 割り当て] をクリック。
4. 割り当て対象となるグループを指定する。
5. [割り当てオプション] をクリックし、必要に応じて割り当てるサービスを選択する。
6. [レビューと割り当て] をクリックし、内容問題なければ [割り当て] をクリック。
処理が完了すると、画面右上に以下のようなポップアップ表示がでる。
割り当てられた結果
しばらくすると、対象のライセンスをクリックすることで割り当て状態を確認できる。
赤枠の通り、割り当てパスが "直接" ではなく "継承済み" となりグループ名も表示される。
ライセンスの付け替えも可能
付与するライセンスを変更 (E3 --> E5 など) にも対応可能。
ここでは M365 E5 から O365 E5 に変更してみる。
結果が以下。