概要
2月の飛び石連休を利用して、8年近く使用していた自作PCをリニューアルしました。
基本的にものぐさで、出来る限り長期間使い倒す方針ですが、さすがにCPU交換もままならないほど古いこと、バックアップ用の外部ディスク装置が不調なことから、新しいPCを組んで、今のPCはファイルサーバーにでもしようと思い立ちました。
中身のパーツ(GPUやストレージ)は都度増強したものの、本体部分は WIndows7 → Windows10のアップグレード程度しか行っておらず、古い仕様のままの箇所が多々ありました。そこで何点かつまずいた部分がありましたので、同じような現象に遭った方の参考になればと思い記録を残しておきます。
新PCのパーツ構成
あまり本筋とは関係ない部分の詳細は省略しています。
CPU: Intel COre Ultra9 285K
MotherBoard: Z890 EAGLE WIFI7
Memory: DDR5 PC5-51200 32GB * 2
電源: 玄人志向の 850Wタイプ
この他のパーツは全て旧PCからの移植となります。
OSの入ったシステムディスク(SSD)もそのまま移植。
1. 組み立て
組み立てでは特に難儀することなく無事終了。
ケースに組み込んで、スイッチを入れるがウンともスンとも言わない。やべぇ! 大枚はたいたのに不良か? としばしマザーボードのマニュアル & 実物とを交互ににらめっこ。
よく見たら、ケースのリセットとパワーオンのケーブルを逆にさしていました。(「最近細かいものが見えづらくて」と言い訳しておく)
無事電源も入り、BIOS画面で初期設定。
あれ、ブートデバイスの選択が無いなとおもってましたが、BIOS設定保管 → リブート後に選択画面がでるそうのなので、リブートを掛けます。
しかし、ブートデバイスの選択にはたどり着かず、初期と同じBIOS設定に行き着きます。設定をいじったり、認識しているデバイスをBIOSから確認すれども、きちんと認識されている。
良く探すとブートデバイスの選択という項目があったので、選択しましたが何も表示されていない。
ネットで原因を探してやっとみつけたのが
ブート形式がMBR形式NG!! UEFI(GPT)形式を使え との記事。
Windows7(ヘタをするとXPから)アップグレードして使用していたことと、わざわざブート設定を変えなくても動いていたので、今まで放置していました。
2. パーティションフォーマットの変更
いまさら「パーティションフォーマットの変更せい」といわれても、どうすれば? と思い色々調べていくと、Window に標準で入っている MBR2GPT.exe で変換可能ということが判明しました。
システムディスクとGPUを旧PCのマザーボードに戻して処理を行うことになりました。
コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、変換を実行します。
> mbr2gpt /allowFullOS /convert
MBR2GPT: Attempting to validate disk 0
MBR2GPT: Retrieving layout of disk
Disk layout validation failed for disk
チェックに失敗した場合、C:\Windows\setuperr.log にエラーログが記載されているので、それを確認します。
first partition too close to the beginning of the disk. Should start at offset 17408 or above
とありました。
つまり最初のパーティションの「前」の空きが足りない、というメッセージです。
2-1. 変換の前処理
こんなのどうしろと? と三度途方にくれましたが、こちらのサイト に解決方法が載っていました。
というツール(同様の機能を持つアプリケーションなら何でもOK)を使用して、ディスクの一番左のパーティション(多くの場合「システム予約済み」の領域)を1MBほど縮小し、「前の未割当領域」を1MB同だけ増やします。
再チェック
以下のメッセージが出れば、晴れて変換可能な状態になっています。
> mbr2gpt.exe /validate /allowFullOS
MBR2GPT: Attempting to validate disk 0
MBR2GPT: Retrieving layout of disk
MBR2GPT: Validating layout, disk sector size is: 512
MBR2GPT: Validation completed successfully
2-2. GPTパーティションフォーマットに変換
> mbr2gpt /convert /allowFullOS
これで無事パーティションフォーマットの変換が実施されました。
変換したシステムディスクを新PCに接続し直し、リブートを掛ければ、見事 Windows10が起動しました。(今回のマザーボードの場合、ブート可能デバイスが1つだけなら、デバイス選択は不要のようです)
3. Windows10 ライセンス問題
今回(だけでなく前回も)は、ストレージをそのまま新PCに移植したので、インストールしたアプリケーションも設定も、そのままだからラクチン!と思っていました。油断していました。
しばらく使っていて、デスクトップ画面の右下になにやら半透明の文字らしきものが浮かんでいます。モニターの反射かと思いましたが、よく見ると「Windows10のライセンス認証が必要です」というメッセージが出ています。
そうです! マザーボード + CPU を変えた為、新らしいPCになった、とみなされて、新規のライセンスが必要になったのでした。
次の週末に購入しようと思い、某サイトで調べると、今年でサポート切れとなる、Windows10 は、殆ど売り切れている状況です。特に WInsows10 Pro 64bit は、DSP版もパッケージ版も販売終了か、怪しい店舗にしか在庫がありません。
どうしようライセンス。
3-1. ダメ元の Windows11
パーツショップで聞いてみても、明確な解決策が頂けなかった為、最悪クリーンインストールになることも想定し、Windows11 Pro のパッケージ版を購入してライセンス認証にトライします。
作戦は3段構えです
- Windows10 のまま、Windows11 のライセンスコードを入力
- Windows11 へのアップグレードを行い、その後で Windows11 のライセンスコードを入力
- Windows10 へダウングレードし、インストールメディアとライセンスコードを使って、Windows11 へアップデート
- どれもダメなら、必要なデータをバックアップした上でWindows11のクリーンインストール
これを一つずつ順番に試します。
3-2. ライセンス登録できた!!
1.はどうせダメだろうなと思いつつ実施し、見事に玉砕。
2.のWindows11アップグレード後に、購入したWindows11 のライセンスコードを入力 . . . . ここで、無事ライセンス登録が完了しました。
これで、正式に Windows11 & 最新CPUを使い倒す環境が整いました。
まとめ
物持ちが良いばかりに、ずいぶん遠回りになりましたが、やっと新PCを使えるようになりました。
Windows11 は評判が今一つなのでアップグレードは躊躇しました。しかし、今回のような最新CPUの場合、体感としてわずかな差ですが、Windows10 のまま使っていた時より、処理がスムーズになった気がします。
GPTパーティションへの変換は、Windows11 の導入要件にもなっていますので、こちらの記事が何らかの参考になればと幸いです。
- パーティション変更ツールでディスク先頭に 1MB程度の空き領域を作る
- WIndows付属の MBR2GPT.exe でパーティションフォーマットをGPTに変換
- 新規ライセンスが求められた場合(レアケース)、Windows11を購入 & WIndows11 にアップグレードしてから、ライセンスを登録
参考
下記の他にもいくつも参考にしたところがありますが、移植作業でPCそのものが使えず、スマホ片手に調べていたことから、最後に参照した2つのサイトを記録しておくのがやっとでした。
PCのすすめ|Windowsレジストリ置き場別館 - Windows 11へ移行できないトラブルを修正した方法について: https://www.tomoroh.net/archives/15633/
Microsoft Learn - MBR2GPT.EXE: https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/deployment/mbr-to-gpt