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無料枠で使っていたはずのAWSから$200の請求が届いたお話

Last updated at Posted at 2022-07-11

はじめに

このようなタイトルになっていますが、100%自分のミスで$200の請求が来ました。

自分はAWSを勉強するため、12ヶ月間のAWS無料枠というもの利用してアカウントを作成しました。

当時の自分は注意事項等をほとんど読まなかったので「これでAWSは1年間使い放題や。たくさん勉強するで〜」意気込んでいました。

AWSを利用し始めてから3ヶ月後に請求の通知が届いていたので内容を確認すると「$200」との記載が。

勉強利用でしか使っていなかったと思っていたので、通知が届いた瞬間は震え上がりました。

結果的には全額は支払わずに済んだのですが、このような過ちをAWS初心者の人が起こさないため(高額請求が来てもなんとかなるよと安心感を伝えるため)記事を書きました。

この記事の主な対象者

  • これからAWSの学習を始めようと思っている人
  • AWSの課金周りについて知りたい人
  • 無料枠でAWSを使っている初学者
  • 高額請求の通知が来てしまった人 (事後)

結論

先に結論から言います。

結論としては先ほども書いた通り、AWSで思わぬ高額請求をされても懇願すれば許してくれる。(実に優しい)

スクリーンショット 2022-07-07 22.54.18.jpg

ここからなぜ無料枠で使っていたのに請求が来てしまったのかという過程とAWSの課金周りについて解説をしていきます。

そもそもAWSとは

一言で、手元に実機がなくてもサーバーやデータベース、ストレージをクラウド上で管理してくれるものです。

スクリーンショット 2022-07-07 22.57.15.jpg

詳しくは公式ドキュメントに書いてあるので読んでみてください。

AWSの料金体系について

まずAWSの料金体系については基本「従量課金制」となっています。

従量課金制とは簡単に言うと「自分が使った分だけ払ってね」という課金方式です。

つまり今回自分が請求された$200も気づかなかっただけで自分が使っていた分になります。(自業自得)

AWSで実際に構築したもの

自分は学習用で以下のような簡単な内容をAWSで構築しました。

  • 利用サービスはEC2とRDS
  • EC2の中にWordPressを構築し外部からアクセスできる環境を構築

といった入門者向けの内容でWordPressの構築をAWSでおこないました。

AWSで高額請求が発生するまでの過程

無料枠利用枠でAWSを登録

まず自分はAWSの12ヶ月間無料利用枠で登録をしました。

登録した当時は説明事項等も特に読まなかったので「これで12ヶ月間は勉強し放題や」と思ってました。

でも実際は「一部のAWSサービスのみ無料で使用できる無料枠」であり、無料枠を超えた場合は課金が発生してしまうというものでした。(説明をちゃんと読めば書いてあった)

高額請求が発生するまで

自分はAWS初学者が勉強で必ず使うであろう「EC2」というサービスを利用していました。

EC2についてはこちらからご確認ください。

EC2は簡単に言うと仮想サーバーです。自分はこのEC2にWordPressを構築する勉強をしていました。

EC2には項目で「停止・終了」という選択肢があります。

スクリーンショット 2022-07-07 23.20.39.jpg

はじめの内は勉強のために毎回EC2を終了し、再度勉強する時は1からEC2を構築するようにしていました。(結構時間がかかる)

しかし終了だと使う度にEC2を構築しなければならないので日に日に面倒だと感じてきました。

ある時「毎回設定するのも面倒だし停止にしておくか」と停止を利用するようにしました。

停止の場合は再起動すれば自動で前回の内容が構築されるので手間が大幅に省けます。

そこから仕事が忙しくなった影響でしばらく勉強用に利用していたAWSを放置する期間ができてしまいました。。

高額請求が届いた

2ヶ月ほどAWSを放置したある日、AWSからメールが届いてたので開けてみると2ヶ月分の請求料金が書いてありました。(実際のスクショ)

スクリーンショット 2022-07-07 23.23.13.jpg

おやっ...

スクリーンショット 2022-07-07 23.24.43.jpg

高額請求が発生した理由

そもそもEC2しかメインで使ってなかったし、作業後はちゃんと停止してたからなんでこんな高い請求が来てしまっているんだと詳細を確認しました。

すると以下のようなことが判明しました。

スクリーンショット 2022-07-08 7.23.27.jpg

結論としては、EC2は終了ではなく停止にしておくとEC2作成時に同時に起動される「EBS」が起動しっぱなしの状態になってしまいその結果、放置期間中に料金がどんどん課金されてしまっていました。

2ヶ月間放置していたため2ヶ月間EBSが起動しっぱなしでその料金がどんどん加算されてしまっていたことになります。

AWSサポートへ連絡

会社の先輩エンジニアに相談したところ、AWSは優しいからサポートセンターに連絡すればお金が戻ってくるかもしれないと助言を受けました。

サポートセンターでは英語で何が起きたのかという状況説明を送る必要があったのでDeepL利用して経緯を説明しました。

image.png

具体的に送った内容は、

  • AWSを使用していた目的
    • 勉強のための利用でサービス運営などではなかった
  • なぜ高額請求が発生したのか
    • 無料枠で使っていると思っていたので料金は発生していないと思い込んでしまっていた。

といったように「勉強のために利用していただけなので許してください」みたいな内容を英語にして一旦送信しました。(正解がわからなかったのでとりあえず懇願した)

すると2~3日後にサポートセンターから

稼働状況を確認したところEBSが起動はされていたものの2ヶ月間ほぼ使用はしていなかったようなので今回は許します」的な連絡が届きました。

加えてAWSサポートから「今後このようなことが起きないようにするためにどのような対策をすべきか」といった内容が届きました。

自分は今後の対策として

  • AWSのCloudWatchを利用して請求アラートを設定する
  • AWSのBudgetsで請求アラートを設定する
  • 学習期間中は基本的に使わないサービスは終了する

といった内容を送り、無事申請が通って$200の請求を無くすことに成功しました。

最後に

今回はAWSを使う際に初心者が失敗してしまいそうな課金周りについて実体験をもとに解説をしました。

勉強利用や無料枠利用であろうと課金周りについてはしっかり対策をしておくべきだと反省をしています。

ぜひ今後AWSの勉強を始めようと思っている方は自分みたいにならないように、料金体系周りはしっかりチェックすることをお勧めします。

また、いざ高額請求が発生した場合もサポートセンターに問い合わせば、場合によっては今回みたいに許してくれる可能性もあります。(多分2回目以降は許してくれなさそう)

Qiitaでは他にも色々な記事を出しているので併せて読んでいただけると嬉しいです。

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