jitterによる映像の加工
jitterには、jit.
で始まる各種のオブジェクトが存在します。PC内臓のカメラで画像を取り込んだり、映像の輝度やコントラストを変更したり、画像の拡大縮小・回転・色の反転・グレースケール変換など。こちらからパッチをダウンロードし、開いてみて下さい
パッチを開くと、jit.pwindow(小さい画面)は真っ黒の状態です
一番左上のオブジェクトjit.grab
につながっているopen
を押した後に、toggle
をクリックすると、内蔵カメラの映像が表示されます
映像信号はs mainSignal
を通して、他のオブジェクトに送信されています
s
はsend
オブジェクトの略称です
同様に、r
はreceive
オブジェクトの略称です。よく使うので覚えておいて下さい
ここで活用されている各オブジェクトをより深く知りたい方は、Jitter Bookを読んでみて下さい。
http://okikata.org/ma3/jitterbook/Jitter_book.pdf
ここでは、jitterにおけるピクセルの扱い方から具体的なオブジェクトの活用法が記載されています。授業の中では余裕があればいくつか紹介していきますが、今回は今開いているパッチに使われている下記オブジェクトを詳しく見ていきます。
このパッチに掲載されているjitterオブジェクト
-
jit.brcosa
:画像のbrightness(明度), contrast(コントラスト), saturation(彩度)を調整するオブジェクト -
jit.rgb2luma
:画像の明るさに基づいてをモノクロ変換するオブジェクト -
jit.robcross
:画像のエッジ検出を行うオブジェクト -
jit.brass
:エンボス画像に変換するオブジェクト -
jit.rota
:画像の回転, 拡大, 縮小を行うオブジェクト -
jit.slide
:残像効果をつけることができるオブジェクト- 明るい背景で暗い物体が動く時:slide_upの値を大きくする
- 暗い背景で明るい物体が動く時:slide_downの値を大きくする
-
jit.scissors
:画像を指定したcolumns(行), rows(列)に分割する -
jit.glue
:分割された画像を再びつなぎ合わせる -
jit.op
:別々の画像同士を重ね合わせる(各ピクセルのA, R, G, B値に対して演算を行う) -
jit.world
:toggleをONにすると出力結果を別ウィンドウで表示する- fullscreen:チェックを入れるとフルスクリーン表示(抜けるときはESCキーを押す)
- floating:チェックを入れると別ウィンドウを常に手前に表示する
やってみよう!
- sensorPlayerパッチを参考に
send
オブジェクト、receive
オブジェクトを使ってsomeFunkパッチでセンサの値を見れるようにして下さい- someFunkパッチで受けたセンサの値をナンバーボックスに接続し、センサの値による各オブジェクトの振る舞いを確認してみましょう
- someFuncMoviePlayerパッチを開き、
send
オブジェクト、receive
オブジェクトを使ってセンサの値で再生速度をコントロールしてみましょう