元々Raspberry Piに入っているpythonには2種類あります。一つは「python2.7.13」そして「python3.5.3」です(2017年12月)。python2系は2020年1月1日にサポートが終了するのでおそらく今度使うことが少なくなるでしょう。一方、python3系は今後機械学習のプログラムを作成する上でよく使うことになるでしょう。その時に例えばTensorflowなどのライブラリをインストールする時にはpython3系でもバージョンを細かく指定してきます。3.4でも十分対応できる時もありますが、もし3.6を動作環境として要求された時のために今回はRaspberry piにpython3.6をインストールをしてみたいと思います。
#参考
pyenvを使った方法もありますが今回はこちらに紹介されていた方法でインストールしてみたいと思います。
#準備
はじめにインストールのための準備をします。インストールしたpythonをビルドするためのツールをインストールします。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install build-essential tk-dev libncurses5-dev libncursesw5-dev libreadline6-dev libdb5.3-dev libgdbm-dev libsqlite3-dev libssl-dev libbz2-dev libexpat1-dev liblzma-dev zlib1g-dev
#インストール
以下のコマンドを入力し、python3.6をセットアップしていきます。
$ wget https://www.python.org/ftp/python/3.6.0/Python-3.6.0.tar.xz
$ tar xf Python-3.6.0.tar.xz
$ cd Python-3.6.0
$ ./configure
$ make
$ sudo make altinstall
#動作確認
それでは、無事動作するか確認するためにターミナルで python3.6
と入力してみましょう。エラーが起きずにpythonの対話環境を起動したらインストール成功です。
#追記
- (2019年4月)pipを使うときは、
pip3.6
かpython3.6 -m pip
と叩けば使えます。