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AWS勉強備忘録22 - VPCの構築、VPCエンドポイント、VPCピアリング

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VPCの構築

AWSのVPC(Virtual Private Cloud)を使うことで、自分専用のクラウドネットワークを構築できます。この記事では、AWSにログインしてからVPCを設定し、インターネットに接続するまでの全ステップを分かりやすく解説します。

はじめに:AWSにログインする

  1. AWSマネジメントコンソールにログインします。
  2. 適切なリージョンを選択します。リージョンは、デプロイしたい地理的な場所に基づいて選んでください。
  3. マネジメントコンソールのサービス一覧からVPCダッシュボードを開きます

ステップ1: VPCを作成する

  1. VPCを作成」ボタンをクリックします。
  2. VPCの名前を設定します。わかりやすい名前をつけましょう。
  3. CIDRブロックを設定します。これは、VPC内で使用するIPアドレスの範囲です(例: 10.0.0.0/16)。
  4. テナンシーを選択します。デフォルトの「デフォルト」か、「専用」か。特別な理由がない限り「デフォルト」で問題ありません。

ステップ2: サブネットの設定をする

  1. 新しいサブネットに名前を設定します。
  2. 対象となるVPCを選択します。
  3. アベイラビリティゾーンを選択します。これにより、サブネットが配置される物理的な場所を決定します。
  4. サブネットのCIDRブロックを設定します。VPCのCIDRブロック内の範囲で、より小さい範囲を指定します(例: 10.0.1.0/24)。
  5. パブリックサブネット(インターネットに直接接続可能)とプライベートサブネット(直接接続不可、内部向け)に分けることができます。

ステップ3: インターネットに接続する

  1. インターネットゲートウェイ(IGW)を作成します。
  2. 作成したIGWを**VPCにアタッチ(接続)**します。
  3. ルートテーブルを設定します。インターネットゲートウェイへのルートを追加して、パブリックサブネットからインターネットへのアクセスを可能にします。

[補足]オートスケーリングの設定

EC2インスタンスにオートスケーリングを設定することが可能です。

  1. 起動テンプレートや起動設定を作成。
  2. オートスケーリンググループを作って、最小・最大のインスタンス数や、希望のインスタンス数を設定します。
  3. 必要に応じて、アラームやポリシーを設定して、トラフィックの増減に合わせてインスタンスが自動で調整されるようにします。

VPCエンドポイントとは?

AWSを使用する上で、ネットワークの安全性と効率性を高める方法の一つが、VPCエンドポイントとVPCピアリングの活用です。この記事では、これらのサービスの基本的な概念から設定方法、注意点、利点に至るまでを解説します。

VPCエンドポイントとは?

VPCエンドポイントを使用すると、Virtual Private Cloud(VPC)からAWSのサービスやVPCエンドポイントサービスにプライベートに接続できます。この接続はインターネットを経由せずに行われるため、セキュリティが向上し、通信速度も改善されます。

設定方法

  1. AWSマネジメントコンソールでVPCダッシュボードを開きます。
  2. 「エンドポイント」のオプションを選択し、「エンドポイントの作成」をクリックします。
  3. 接続したいAWSサービスとVPCを選択し、必要な設定を完了します。

注意点

  • セキュリティグループとNACL(ネットワークACL)の設定に注意し、不要なアクセスを防ぎましょう。
  • VPCエンドポイントの作成には料金が発生する可能性があります。

種類と利便性

  • Interfaceエンドポイント(PrivateLink):多くのAWSサービスで利用可能です。ENI(Elastic Network Interface)を使用します。
  • Gatewayエンドポイント:Amazon S3とAmazon DynamoDBに特化しています。

VPCピアリングとは?

VPCピアリングは、2つのVPC間でプライベートな通信を可能にするAWSの機能です。これにより、異なるVPCが安全にデータを交換できるようになります。VPCエンドポイントとは異なり、VPC間の接続に特化しています。

専用線やVPN、AWS Direct Connect、AWS VPNとの比較

特徴 / サービス 専用線 VPN AWS Direct Connect AWS VPN
接続タイプ 物理的接続 仮想的接続 物理的接続 仮想的接続
セキュリティ 高い 高い(暗号化) 高い 高い(暗号化)
パフォーマンス 高い(専用帯域) 可変(インターネット経由) 非常に高い(専用帯域) 可変(インターネット経由)
コスト 高い(物理的インフラが必要) 低〜中(インターネット接続費用のみ) 高い(専用回線費用+AWS費用) 低〜中(インターネット接続費用+AWS費用)
主な用途 企業間接続 リモートアクセス、オフィス間接続 クラウドへの高パフォーマンス接続 セキュアなクラウド接続

専用線は物理的な接続を提供し、最高のセキュリティとパフォーマンスを実現しますが、コストが高くなります。VPNはインターネット経由で仮想的なプライベートネットワークを構築し、比較的低コストでセキュアな接続を可能にします。AWS Direct Connectは専用線を用いてAWSと直接接続し、高いパフォーマンスと安定性を提供しますが、専用線と同様にコストがかかります。AWS VPNはインターネット上にセキュアなVPN接続を構築し、AWSリソースへの安全なアクセスを実現します。

トランジットゲートウェイとは?

トランジットゲートウェイは、AWSが提供するスケーラブルなクラウド接続サービスです。これにより、複数のVPCとオンプレミスネットワークを単一のゲートウェイを通じて接続することが可能になります。ネットワーク管理が簡単になり、接続の効率が向上します。

トランジットゲートウェイの主な特徴

  • スケーラビリティ: 大規模なネットワークアーキテクチャでも柔軟に対応できます。
  • 簡易性: 複数のVPCやオンプレミス環境を簡単に接続できます。
  • セキュリティ: セキュアな接続を保証し、ネットワークトラフィックの管理と監視を強化します。
  • 効率性: ハブ&スポークモデルにより、接続の管理と運用が簡素化されます。

トランジットゲートウェイの利用シナリオ

  • 複数のVPC間の接続: 異なるプロジェクトや環境間での通信を容易にします。
  • VPCとオンプレミス環境の接続: オンプレミスデータセンターとクラウド環境をシームレスに接続します。
  • クロスリージョンVPC接続: 異なるAWSリージョンにあるVPC同士を効率的に接続します。

トランジットゲートウェイを活用することで、クラウドネットワークの柔軟性と拡張性を大幅に向上させることができます。大規模なアプリケーションや複数の環境を持つ企業にとっては、非常に価値の高いサービスです。


この構成でQiitaの記事をまとめると、読者がAWSのネットワーク接続オプションの概要と具体的な活用方法を理解しやすくなるでしょう。あなたの経験と知識を共有することで、他のエンジニ

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