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AWS勉強備忘録10 - SSH接続、キーペア、およびElastic IPアドレス

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AWS (Amazon Web Services) の運用において、SSH接続、キーペア、Elastic IPアドレスは、サーバー管理とネットワーク設定の基本を形成します。これらの概念の理解は、AWS上でのアプリケーションとサービスの安全かつ効率的な運用に不可欠です。

SSHでの接続について

SSH(Secure Shell)は、ネットワークを介してサーバーや他のネットワーク機器に対する安全なリモート操作を可能にするプロトコルです。AWSのインスタンスに対するソフトウェア操作や設定変更などは、SSHを介して行われます。このためには、サーバー側でSSHデーモン(背後で常に実行されるプログラム)が稼働している必要があり、クライアント側(操作するユーザーのPC等)にはSSHクライアントソフトウェアがインストールされている必要があります。WindowsではPuTTYやTera TermなどのソフトウェアがSSHクライアントとして一般的に使用されます。これらは基本的に同じ目的で使用されますが、ユーザーインターフェイスや追加機能などに差異があります。

キーペアについて

AWSでは、SSH接続の認証にキーペアを使用します。キーペアは公開キーと秘密キーから構成され、公開キーはAWS上のインスタンスに保存され、秘密キーはユーザーが保持します。SSH接続時には、この秘密キーを使用して認証を行います。これにより、パスワードなしで安全な接続が可能になり、セキュリティを大幅に向上させることができます。

Elastic IPアドレスについて

Elastic IPアドレスは、AWSが提供する静的IPアドレスサービスです。このサービスは、インターネットからAWSインスタンスに対して一貫したアクセスポイントを提供します。動的IPアドレスではなく、固定のIPアドレスを使用することで、DNSの変更なしに、異なるインスタンスへのIPアドレスの再割り当てが可能になります。これにより、障害発生時の迅速な復旧や、管理の簡素化が可能になります。

Elastic IPアドレスの確保と結び付け

Elastic IPアドレスは、AWSマネジメントコンソールから簡単に確保できます。確保したElastic IPアドレスは、特定のAWSアカウントに結びつけられ、そのアカウント内の任意のEC2インスタンスやネットワークインターフェースに結び付けることができます。既に割り当て済みのIPアドレスをElastic IPアドレスとして使用することはできません。これは、Elastic IPアドレスがAWSによって管理される専用のアドレスプールから提供されるためです。

Elastic IPアドレスの料金について

Elastic IPアドレスは、使用していない状態で保持していると料金が発生します。AWSでは、Elastic IPアドレスをインスタンスに割り当て、アクティブに使用している場合には追加料金はかかりません。しかし、割り当てられているものの使用していないElastic IPアドレスに対しては、小額の料金が発生します。これは、有限のIPアドレス資源を効率的に使用するためのポリシーです。具体的な料金は、AWSの価格設定が更新される可能性があるため、最新の情報はAWS公式サイトで確認することを推奨します。

Elastic IPアドレスを効率的に使用するには、不要になったアドレスは解放する、または必要なインスタンスにのみ割り当てるといった管理が重要です。これにより、余分なコストを避けることができます。

以上の内容から、SSH接続、キーペア、Elastic IPアドレスはAWSを使用する上で理解しておくべき基本的な要素であることがわかります。SSHは安全なリモートアクセスを提供し、キーペアはその認証メカニズムを強化します。Elastic IPアドレスは、インターネットからの一貫したアクセスを可能にし、運用の柔軟性と信頼性を高めるために不可欠です。これらの概念と使い方をマスターすることで、AWS上でのアプリケーション運用がよりスムーズに、そしてセキュアになります。

補足: AWSマネジメントコンソールとSSHの使用

AWS (Amazon Web Services) では、インフラストラクチャの管理と運用を行うために二つの主要な方法があります。一つはAWSマネジメントコンソールを通じての操作、もう一つはSSH(Secure Shell)を使用したリモート接続です。これらは異なる用途に適しており、AWS上での作業を効率的に行うためには、両者の適用場面を理解しておく必要があります。

AWSマネジメントコンソールによる操作

AWSマネジメントコンソールは、ブラウザを通じてアクセスできるユーザーインターフェイスです。インスタンスの起動や停止、マシンスペックの変更(例えば、CPUやメモリのスペックを上げる、下げる)、バックアップ(主にスナップショットを取ること)など、サーバー全体に関わる操作を行います。スナップショット以外にも、AMI(Amazon Machine Image)の作成など、さまざまなバックアップ手段が提供されています。これらの操作は、直感的なクリック操作で簡単に実行できるため、AWSを扱う上で最初に覚えるべき基本的なツールです。

SSHによるリモート接続

SSHは、「Secure Shell」の略で、暗号化されたネットワークプロトコルの一つです。このプロトコルを使用して、ユーザーはリモートのサーバーに安全に接続し、サーバー上でコマンドを実行することができます。AWSでは、EC2インスタンスなどのサーバーにインストールされたソフトウェアの設定変更や更新など、具体的なソフトウェア操作を行う場合にSSH接続が一般的に使用されます。SSH接続を行うためには、適切なキーペアの設定と、クライアント側の設定が必要です。SSHを利用することで、安全な環境下でのリモート作業が可能となり、サーバー管理者はどこからでもサーバーの詳細な管理を行うことができます。

これらのツールを適切に使用することで、AWS上でのインフラストラクチャ管理とアプリケーション運用の両方を効率的に、安全に行うことが可能です。AWSマネジメントコンソールは、サーバー全体の管理や設定変更に用いられる一方で、SSHはより詳細な操作やソフトウェアレベルの変更を行うための強力なツールです。

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