帯に短したすきに長し
エンジニアは配列やキースイッチなどキーボードに対してこだわりを持っている方も多いかと思います。市販のキーボードにもいいものも多いですが、完全に満足というものはなくどこかしらで妥協をしています。筆者もその1人です。今回はその妥協をできるだけ少なくするべくオーダーメイドキーボードを試してみました。現在使用しているキーボード
Majestouch MINILA Air US67キー 黒軸
 今はMajestouch MINILA-R Convertibleが発売され、かなり人気のようです。私はその一つ前の型。一つ前の型とはいえ、まだ販売されています。私は重い打鍵感が好きなので黒軸にしましたが、本当は青軸のカチカチいう音が好きです。写真はキーキャップを交換して無刻印になっています。ただ、数字は目印がないと色々不便なので、いくつか残しています。特に、WindowsにBluetoothを認識させる数字の早打ちは目印がないとどうにもなりませんでした。ただ、格好悪いので数字だけは全部残しでも良かったかも知れません。Majestouch Convertible 2 Tenkeyless 茶軸・テンキーレス・日本語かなあり
 業務で貸与されたノートPCが配列変更不可となっていたので、日本語配列キーボードを使用しました。黒軸でもよかったのですが、他の軸をためそうということで茶軸にしました。もちろん本音は青軸なんですが、オフィスで使うことも多かったので涙をのんで・・・また、MINILA Airでよかったのですが、気分でテンキーレスにしました。こちらはまだそれほど使っていないので、キーキャップは買ったときのままです。減ってきたらこちらも無刻印のものと交換予定です。テレワークとなりいよいよ・・・
上2つのキーボードはオフィスでの使用も考えて、音の出ない黒軸・茶軸にしましたが、仕事がテレワークとなって思う存分音が出せる環境となりました。こうなるといよいよ青軸を使ってみたくなります。MINILA AirやMajestouch Convertible 2、あるいは新しく出たMINILA-Rでもよかったのですが、調べているうちに見つけたのがこれオーダーメイドキーボード
https://jp.varmilo.com/keyboardproscenium/ 自分の好みの色やスイッチを選ぶことができます。しかも、異なるキーを混在することもできます(ただ、静電容量無接点とメカニカルスイッチの混在は不可)。そこで私は、アルファベットと数字をCherry緑軸、その他をCherry青軸にしました。緑軸は青軸より重いスイッチで、青軸と同じカチカチ音がするスイッチです。ただ少し高価なので、全部緑軸にはせずに、ファンクションキーなど使用頻度の少ないものを青軸としました。写真でいうと緑のキーキャップのところと、上段のファンクションキーの部分です。詳しくはサイトを見ていただくとわかりますが、高いキースイッチの数が増える程に値段があがります。私の構成で黄色のキーを青軸にしたら、青軸は緑軸より安価なので値段が下がります。またこれを他の軸にすると、そのスイッチに応じた値段になります。カスタマイズ中に概算表が出るので参考にしてください。スイッチもCherry軸以外のものからも選べますので値段を抑えることもできます。また、静電容量無接点スイッチを選ぶこともできます。ただ、静電容量無接点スイッチは東プレ製ではありませんしメカニカルスイッチとの混在はできません。
配列は日本語、英語、ISO配列から選べます。ISO配列というのはヨーロッパのキー配列らしいのですが、このサイトの読者で使っている人は少数だと思われます。むしろDVORAK配列などの方が利用者は多いかと思われますが、残念ながら用意はされていないようです。実現するには私的改造ということになりますでしょうか。ちなみに、CAPSとCtrlの入れ替えはできます。
キーキャップの刻印は最初から無刻印を選ぶことができ、またそのほうが安価になります。ちなみに昇華印刷という方法を用いています。筆者は完全無刻印ではちょっと自信がないので、数字キーの5,6,0,y,p,g,l,b,mの色を変えました。数字キーは前述の通り、目印がないと困るというのでつけました。そうするとキーキャップの色が3色となります。3色固定なら後はどう変更しても同じ値段なので、p,l,mと記号と隣り合わせの文字の色を変え、y,g,bはそのバランスで変えてみましたが、位置がおかしいですね(笑)
その他
その他、キーボードは65%(MINILAサイズ)、80%(テンキーレス)、110%(フル)、20%(テンキーボード)から選べます。値段は単純にキーの数が増えるほどに高くなります。 また、有線式-有線無線デュアル方式、LEDありなしなども選べます。ただ、有線無線デュアルだとLEDありが選べないなど若干の制限があります。エンジニアはキラキラ光るキーボードはお好きではない方が多いようなので気にはならないかと思いますが(笑)気になるお値段
さて、気になるお値段ですが、値段に関わるカスタマイズをあげますと ・80% ・有線無線デュアル ・刻印なし、キーキャップ3色 ・Cherry緑軸、Cherry青軸 ・名前入れなし で24,487円になります。ただ、本製品は中国で作られますので送料が3,000円かかり、合計27,487円になりました。キーキャップを1色にして、全部青軸にするともう少し安くなりますし、刻印を入れて、全部緑軸にしたらもっと高くなります。Realforceといい勝負となりますが、これが高いと見るか安いと見るか判断はおまかせします。使った感想
さて、使った感想ですが、青軸・緑軸の打鍵感を味わいたかったので満足です。青軸だとちょっと手応えが弱いので、アルファベット部分は圧のある緑軸にしてよかった。音はかなりするので、オフィスに行くときには持っていけませんが、家で使う分には大満足。これからも長く使えそうです。参考になれば幸いです。