同じスケルトンがいくつもできる?
グーグルでUE4の入門チュートリアルを探すと、サードバーソンキャラクタのテンプレート使ったものがたくさん出てきます。そして多くが、アニメーションスターターパックも併せて導入しています。

今月は更に、無料アセットとしてPhoenyx Anim Pack3が提供されています。

これらそのまま、サードパーソンキャラクタのプロジェクトに導入すると、コンテンツブラウザ内では別々に配置されます。

それぞれに、キャラクタとマネキンも配置されます。



一つのフォルダに強引に統合しようとすると・・・

このような警告がでて、移動できません。ではそのまま削除しようとすると・・・

このような警告がでて、削除するのに躊躇します。かといって、アニメーションによってグレイマンを使い分けるというのも気持ち悪いですし、プログラミング的にも正しくないと思います。どうにかして、一つのグレイマンで全てのアニメーションを動かせるようにしたいのですが、そのような記事が探しても出てきませんでした。途方に暮れていたところ、先程の警告の左下にリファレンスを置換とあります。これでなんとかならないだろうかと試行錯誤したのがこの記事です。

このやり方が正しいのか自身はありません。正しい方法があったら教えていただきたいと思います。
リファレンスの置換
削除したいSK_Mannequin(AnimeスターターパックのSK_Mannequin)を削除します。右クリックで削除メニューか、Deleteキーを押します。すると先程の警告が出ます。左下の、「リファレンスを置換」の上の、「なし」の右にある三角をクリックすると、置換したいスケルタルメッシュが出てきます。

ここに表示されているのは、サードバーソンと、Pheonyxアニメーションのスケルタルメッシュです。Pheonyxアニメーションを導入していなければ一個だけでしょうし、他のものも導入していたら表示されているかもしれません。いずれにしても、サードバーソンのスケルタルメッシュを選びます。選択した後、置換をすると、確認のメッセージが出ますのでOKをクリック。

このような確認が出ますので、「選択内容を保存」をクリックします。

続いて「SK_Mannequin_PhysicsAsset」を削除します。

特に何も出ないので、削除して構いません。最後に残った「UE4_Mannequin_Skeleton」を削除します。すると・・・

たくさんのアニメーションが紐付けられています。先ほどと同じように、「リファレンスを置換」の上の、「なし」の右にある三角をクリックして、今度は、スケルトンを選択します。今回もサードバーソンのスケルトンを選択するようにしてください。

置換が終了すると、「Mesh」フォルダ内がカラになりますので、「Mesh」フォルダを削除します。
「Materials」「Textures」フォルダ内の要素も同様に、リファレンスを置換する必要のあるものは置換し、必要のないものはそのまま削除します。最後にアニメーションです。

「Showcase」、「2つのブレンドスペース」は必要ないので削除します。ブレンドスペースは強制削除になりますが、おそらく問題ありません。アニメーションブループリントはサードバーソンのアニメーションブループリントにリファレンスを置換します。最後に「Ue4ASP_Character」も削除します。これも強制削除になります。必要なのは、アニメーションだけなので問題ありません。最後にアニメーションを「Mannequin」下の「Animation」フォルダに移動します。

「Animation」フォルダの「ThirdPerson_AnimBP」を開きます。

このように、集めたアニメーションが全て表示されていれば成功です。最後にアニメーションスターターパックのフォルダを全て削除してしまいます。
アニメーションパック統合の操作は同じ
Pheonyx Anim Pack3も同じ手順で統合できます。グレイマンを使ったアニメーションであれば、スケルタルメッシュのリファレンスを置換すれば、同じようにアニメーションだけいただくことができます。手順は
- スケルタルメッシュのリファレンス置換と、削除
- スケルトンのリファレンス置換と、削除
- マテリアル、テクスチャのリファレンス置換と、削除
- アニメーションパックにある、レベル、BP、アニメーションBP、ブレンドスペースのリファレンス置換と(強制)削除
- アニメーションの移動
となります。

サードバーソンのアニメーション、アニメーションスターターパック、Phoenyx Anim Pack3あわせて87のアニメーションが一つのグレイマンで使用できるようになりました。